雪印メグミルク    11-06

 
 中野社長が第2四半期決算総括
 減益も営業益は予想上回る 
 ネオソフト新商品で油脂強化を
 

 
 雪印メグミルク㈱(東京都新宿区・中野吉晴社長)は4日、平成27年3月期第24半期決算説明会を開催した。減益決算となった当期について中野吉晴社長は「天候不順の影響や昨年度下期からの原材料価格の高騰などコストアップの影響をすべて吸収するには至らなかったものの、収益改善の取り組みによって営業利益は減益となったが、予想数値は上回ることができた」と総括するとともに、今年度の施策である牛乳市場の活性化、今秋から新発売した「ネオソフト コクのあるバター風味」を核とした油脂事業の強化、乳酸菌戦略によるヨーグルトの核売︱︱に継続して取り組む方針を明らかにした。なお、急激に進む円安に関して「原材料だけでも1円の円安で1億5,000万円のコストアップとなる。大変懸念している」との見解を示した。
 当期の連結業績は売上高2768億3,100万円で前年同期比0・4%増、営業利益51億2,000万円で同24・9%減、経常利益55億8,900万円で同19・9%減、四半期純利益22億9,700万円で同42・0%減となった。 営業利益の増減要因は、減益要因が資材単価差で30億円、乳価差で20億円、販売物 減少(とくに天候不順の影響を受けた飲料部門)による利益減で14億円、減価償却費の増加で5億円、固定費の増加で3億円、その他で5億円の計77億円。一方で増益要因はコストアップへの対応策による販売単価差で24億円、容 変更の効 を含むコストダウンで9億円、宣伝促進費の減少で16億円、プロダクトミックスの改善を含む製品構成差で6億円、のれんの償却費で6億円のトータル61億円。結 、営業利益は前年同期と比べ16億円減の51億円となった。中野社長は「昨年度下期からの輸入原材料の高騰や円安によるコストアップに加え、今年度新たに発生したコストアップもあり、すべてを吸収することはできなかったが、業績予想である連結営業利益45億円に対しては6億円上回ることができた」と総括した。
 同社は今年度、家庭用バター、チーズ、プレーンヨーグルトの価格改定、さけるチーズの容 変更を実施。これについては「下期以降に効果が出る」(中野社長)と強調。また、関西チーズ工場、横浜チーズ工場、厚木マーガリン工場を集約して新設した阿見工場(茨城県)は、今月下旬までに全生産ラインが稼働。新しい生産物流体制が本格的に動き出す。「工場と基幹倉庫の併設による生産と物流の一体的管理運用、保管料の削減に加え、在庫の適正管理や配送の効率化で物流費のコストダウンが実現する。高い生産性を実現し、コスト競争力をつけることでマーガリンおよびプロセスチーズの売上拡大を目指す」(同)と意欲を示した。
 このほか、「嗜好性変化への対応」「需給変動への対応」「高収益商品へのシフト」を掲げたプロダクトミックスの改善では、今年度とくに①低迷する牛乳市場の活性化②油脂事業の強化③乳酸菌戦略によるヨーグルトの核売――に注力している。①については、独自製法による新しいおいしさを追求した「雪ミルク」を投入。また、②では「ネオソフト コクのあるバター風味」を投入し、「テコ入れ」(中野社長)。テレビCMの投入など積極的なマーケティング投資を実施するなど拡売を図る方針。
 こうした施策を展開した上で、中野社長は「価格改定や容 変更などすべて手は打った。コスト削減などの取り組みを一層強化し、計画の収益を目指す」と述べた。
 ここにきて急激に進んだ円安について、中野社長は「昨年度下期から原材料コストが高騰、加えて為替の影響が当社にとって非常に負担となっている。原材料だけで1円の円安で1億5,000万円のコストアップとなる構造。いま、そこの部分をどうやって企業努力で吸収するか、あるいはそこを超える分については価格転嫁するということで対応に追われている。あまりに早すぎる円安については懸念材料である。ただ、少なくとも今年度については原材料等の手当ては終わっており、このまま円安が進んだ場合、次年度以降に影響してくる」との見解を示した。