マレーシア 

 
 マレー相場先週も小幅な値動き
  月需給も予想の範囲内
 減産期入りで今後の生産に注目
 

 
 マレーシアのパーム油相場は、引き続き内外の強弱材料が交錯する中、先物市場は2,200リンギ前半で小幅な値動き。原油安やシカゴ大豆・大豆油の下落を受けて、先週後半は軟調な展開が目立った。ファンダメンタルズでは、10月の需給統計は事前予想の範囲内で相場に大きな影響を及ぼさず、今月前半の輸出需要も前月同期並みとなり、市場の関心は次の輸出統計の内容に移っている。このほか、減産期を迎える中、年初の乾燥天候の影響が今後の生産動向に影響を与えているのかどうかも注目点の一つ。ただ、現状は強弱材料とも上値、下値を突き抜けるほどのインパクトはない。13日の先物市場は、1月きりで前日比28リンギ安の2,231リンギ。FOB価格はRBDパーム油で1〜3月積み695ドル前後で推移している。
 10日発表された10月分のマレーシア・パーム油需給統計によると、当月のパーム原油生産量は189万2,996トンとなり、前月と比べ0・2%減となった。前年同月(197万2,278トン)との比較でも4・0%減。内訳は半島部が97万1372トンで前月比2・5%減、東マレーシアが92万1,624トンで同2・4%増。
 パーム原油在庫は119万4,584トンで同1・4%増、精製パーム油在庫は97万1,869トンで同6・6%増、この結果、トータル在庫量は216万6,453トンで同3・7%増となった。前年同月(184万5,936トン)との比較でも17・4%増。輸出量は160万5401トンで前月比1・4%減、前年同月(166万4,319トン)との比較でも3・5%減。いずれも事前予想の範囲内であったことから、相場に与えた影響は限定的だった。
 11月前半の輸出需要はほぼ前月同期並み。SGSによるとじゅう11月1〜10日までのマレーシア・パーム油輸出量は39万5,249トンで前月同期と比べ0・2%減となった。主な国別内訳は中国が11万3,423トン(前月同期7万8,700トン)、EUが5万8,400トン(同7万8,480トン)、インドが7万3,000トン(同6万8,400トン)、パキスタンが1万500トン(同1万6,000トン)、米国が1万6,125トン(同2万9700トン)など。ITSによると40万6,14トンで同1・3%増。中国が10万1,800トン(同6万2,300トン)、EUが4万8,229トン(同10万6,570トン)。
 今後も当面は、シカゴ大豆・大豆油、原油相場の動きに追随する形が予想される。米大豆は豊作となったものの、目先の供給ひっ迫で上昇するミールにつれ、シカゴ大豆は10ドル台に値を戻している。一方、ファンダメンタルズでは減産期入りを迎えた生産量の行方が注目される。今年は年初から春先まで乾燥天候に見舞われたことから、例年よりも減産幅が大きくなるとの見方も出ている。ただ、現状は強弱材料ともインパクトを欠いており、先物市場は現状の水準を大きく逸脱することはないものとみられる。