家庭用マーガリン

   
 今期4〜6月物 15%減と低調  
 バター不足で秋冬に期待感
 出荷増加傾向、代替需要見込む  
 

 
 家庭用マーガリン市場は今期4〜6月、物 、金額とも2ケタの前年割れで推移。スプレッドの多様化などを背景とする市場のダウントレンドが続く中、消費増税を前に「マーガリンについても少なからず駆け込み需要が発生した」(大手メーカー筋)ことから、その反動減も影響している。一方で、再びバター不足が顕著となってきており、秋冬の需要期に向けて、市場は追い風が強まりそうだ。すでに「7月の出荷は前年同月を上回る動き」(同)も見られており、「マーケットは久しぶりに前年を上回るのではないか」(同)との期待が高まっている。
 大手メーカーによると、4〜6月の市場動向は物 ベースで前年同期比85・4%、金額ベース同87・3%と大幅な前年割れとなった。前期トータルも物 で96%となっており、長期低落傾向は変わっていない。加えて、今4半期は少なからず仮需の反動も影響。消費増税前の3月は物 で106%と前年同月を上回る実績となっていた。「前回(96年)の増税時はほとんど影響がなかったが、今回は小売店の積極的な販促キャンペーンに引っ張られた格好となり、チーズやバターもそれなりに動いた」(同)と分析している。 月 の動きを見ると、4月が物 同80・3%、金額80・9%、5月が物 同86・4%、金額同89・5%、6月が物 同89・6%、金額91・9%と、やはり4月の落ち込みがより大きくなっている。
 カテゴリー の動向については、プレーンタイプが物 同84・2%、金額同87・4%、健康タイプが物 84・0%、金額同81・4%、グルメタイプが物 同90・4%、金額同93・0%、ケーキ用が物 同72・0%、金額同73・4%、︱︱と全カテゴリーが前年割れとなる中、バター風味などが含まれるグルメタイプが90%台と、その中では健闘している。
 一方で、この秋冬は大きな追い風が吹きそうだ。再びバター不足が顕著となっているため。過去のバター不足時も、バター風味系を中心に売上げを伸ばしている。
 農水省によると、7月のバター生産 は4737トンで前年同月比7・5%減、これで13カ月連続のマイナス。在庫 も1万7123トンで同31・6%の大幅減となっている。また、農畜産業振興機構が発表したバターの需給予測では、「バターの生産量は、北海道における生乳生産の回復の遅れなどに伴い、加工原料乳が前年同月比で減少することが見込まれることから、7〜9月まで前年同月を下回る」と予測している。
 こうしたことから、すでに、「バター売り場では穴が空いているところも出始めてきている。今後、マーガリンのフェイスが拡大することが予想され、各社のバター風味系の露出アップが見込まれる」(同)という。実際、「バター代替として、7月は出荷ベースで前年同月を上回っている」(同)としている。 なお、今4〜6月のシェアについては、雪印メグミルクが30%、明治が26%、Jーオイルミルズが17%、生協が6%、PBが9%で、前年同期から大きな変動はない。