飼 料 原 料 9月19日掲載記事

   
 10〜12月「大豆粕」商談終盤に  
  輸入粕高値で国産が有利
 平均成約価格6万1500円の安値  
 

 
 製油メーカー筋は9月17日、関東地区の配合飼料メーカー向け10〜12月渡し「大豆粕」商談が、シカゴ大豆ミール相場急落を受けて7〜8割迄進捗し、終盤入りしている事を明らかにした。
 平均成約価格については、前回7〜9月渡しの平均決着価格であるトン当たり6万9500円から、同8000円(8・8%)安値の同6万1500円中心としている。
 国産大豆粕の指標となるシカゴ大豆ミール相場は、9月の米農務省(USDA)需給報告で、米国産大豆が史上最高の1億トン超えの生産見通しを更新した事から急速に値を下げ、商談が進捗した9月12日に掛けては、指定限月の9月きりがトン当たり426・70ドルに下落した。 また、限月落ちの15日には10月ぎりが同327・00ドルに急落し、9月きりとのスプレッドがトン当たり70ドル近く発生した。ただ、そのまま上乗せとはいかずに、計算値は輸入大豆ミールとの見合いとなった。
 9月17日に掛けての国産大豆粕の計算値は、6万7000〜6万8000円で推移したが、輸入ミールを考慮したディスカウントがトン当たり5000円以上発生し、成約価格は同6万円丁度から6万1000円に下落したとしている。
 中国産を中心とした輸入ミールは、為替の円安もあって岸着価格がトン当たり5万9000円〜6万円と、荷揚げ費用等を考慮すれば、終盤に掛けての国産大豆粕の方が有利な価格となった事から、先週末から週明けに掛けて急速に進展した模様である。
 この様な輸入ミールの環境から「為替の円安もあって輸入ミールは上昇しており、国産の成約を優先する商談進捗となった。前回7〜9月渡しは、安値の中国産大豆ミールの大量輸入から、国産大豆粕の成約量は、前年同期比で5%程度減少したが、当期については若干ではあるが、例年の成約 を上回っている」(製油メーカー油糧販売責任者)として、今回商談では、国産有利の展開から、輸入ミールが減少して、国産大豆粕が優先的に成約された事を示唆した。
 今回大豆粕商談の環境については、終盤に掛けての為替の1米ドル=107円台の円安は、商談スタート時の同100円台から、5円以上の円安進行になり、計算値的には3000〜4000円の値上げ要因になったが、スプレッドも含めれば、スタート時からトン当たり100ドル以上のシカゴ大豆ミールの下落要因が大きく勝った展開となった。
 今回商談の特徴については、「今夏の酷暑やPED(豚の流行性下痢症)の発生、飼料価格上昇による畜産農家の廃業等の影響で、養豚向けや乳牛向けを中心に飼料需要が低迷した中で、商談がスタートしたが、国産に競争力があり有利に進んだ。価格的には満足出来なかったが、終盤の下落を為替の円安が支えた」(同)として、今回商談は新穀の相場を先取りしており、次回1〜3月渡し商談では、現状価格から価格を下げる環境にはないとしている。