カナダ菜種
  新穀生産量1400万トン前後の予想  
   8月の多雨等で単収低下へ
  豪州産シフトで中国の買い鈍る
  カナダの新穀菜種の生産量は1400万トン前後の見通し。今月前半の降霜被害については、大きくクローズアップされていないとの受け止めだが、「8月全 に降雨が多かったことや逆に乾燥に見舞われた地域もあったことから単収がやや低下するとの見方で、当初見込まれた1400万トン半ばには届かない」(トレーダー筋)もようだ。需給は13年産の大豊作で期初在庫が潤沢。国内搾油、輸出需要は堅調な動きが予想されているが、中国については「価格競争力が高まっている豪州産の手当てを増やしており、カナダ産の買いは鈍い」(同)と指摘されている。
 8月後半に発表されたカナダ統計局の生産予想は1390万トン。サプライヤー側はこの数字に懐疑的で、日加菜種予備協議で示された1500万トン強には届かないものの、1400万トン半ばはあるとの見方が大勢だった。しかしながら、「サスカチュワン州やマニトバ州では8月全般に降雨が多く、水分過剰に陥った。逆にアルバータ州の一部では高温によるダメージがあったとされ、エリアによって状況は異なるが、当初よりも単収が低下している」(同)もよう。このため、生産量は1400万トン前後にとどまるというのが最新の予想だ。サプライヤー筋の単収予想はエーカー当たり32ブッシェル強。前年の40ブッシェル超えから大幅に低下、トレンドイールドからも若干低い数字となっている。 一方で、9月前半の降霜については、「スワッシングが終わっていたことから、ダメージが大きくクローズアップされることはなかった」(同)という。収穫はやや遅れ気味で推移しており、今週で4〜5割の進捗とみられている。
 14/15年の需給については、シッパー筋によると、13年産が1800万トンの記録的豊作だったことから、期初在庫が290万トン弱と潤沢。国内搾油は約740万トンで前年比6%増、輸出は715万トンで同22%の減少を見込んでいる。輸出需要が前年の900万トン超えから大きく減少しているのは、中国の買いが鈍っているため。中国は13/14年の400万トン前後から、今期は220万トン程度に減少するとしている。
 中国が大きく減るのは、豪州産にシフトしているため。豪州は今年も360万トンと豊作が見込まれていることに加え、欧州も豊作だったことから、豪州産の輸入が減少する見通し。結果、「豪州産が安くなっており、価格競争力が高まっている」(同)ことがその要因とみられている。現に、中国は来年3月積みまでで豪州産を約50万トン手当て。今期はトータル100万トンまで買い進むことが予想されている。
  14/15年の期末在庫は248万トンを見込む。前年と比べ14%減となるものの、潤沢な水準といえる。ただ、カナダ側では需要が堅調であることから、大きな緩みには至らないと強調している