マレーシア需給統計

   
 8月パーム核油生産21万6043トンに
  前月比26%増、在庫 も15%増
 

 
 マレーシア・パームオイル・ボード(MPOB)が10日発表した今年8月分のパーム油需給統計によると、当月のパーム核原油生産 は21万6,043トンで前月と比べ26・1%増となった。前年同月(17万9,838トン)との比較でも20・1%増。パーム核生産 は52万218トンで前月比28・1%増。パーム核ケーキ生産 は23万8,752トンで同26・4%増。
 パーム核原油在庫 は20万2,557トンで同35・7%増、精製パーム核油在庫 は13万1,874トンで同6・9%減。トータル在庫 は33万4,431トンで同15・0%増となった。前年同月(26万4,875トン)との比較でも26・3%増。パーム核在庫 は21万1,448トンで前月比28・5%増。パーム核ケーキ在庫 は35万4,712トンで同38・3%増。
 パーム核油輸出量は7万973トンで同5・5%減。前年同月(8万7,867トン)との比較でも19・2%減。パーム核ケーキ輸出 は15万1,353トンで前月比34・2%減。オレオケミカル輸出 は22万6,865トンで同7・9%減。バイオディーゼル輸出 は90トンで同97・5%減、前年同月(8,486トン)との比較でも98・9%減。
 パーム核油相場は、8月にかけて大幅に下落。外部要因ではシカゴ大豆安、ファンダメンタルズでは生産増、輸出需要低迷を背景としたパーム油の急落に追随したもの。ロッテルダム相場は8月半ばに1,000ドルを割り込み、5年ぶりの安値まで値を下げたパーム油に連動し、一時は825ドルまで下落した。ヤシ油相場もつれ安し、1,050ドル前後まで下げたものの、昨年11月前半にフィリピン・レイテ島を襲った台風被害を背景としたコプラ減産が下支え要因となり、パーム核油ほどの下落幅には至らなかった。この結果、ヤシ油とパーム核油の価格差は7月前半の100ドル前後から、直近では270ドルまで開いている。
 マレーシアのパーム油先物が8月後半に2,000リンギを割り込み、約5年ぶりの安値をつけた後、同国政府は9~10月の輸出関税撤廃を発表。マーケットはこれによって輸出増、在庫減につながると受け止め、相場は9月に入って反転。先物市場は2,000リンギ台を回復して推移している。追随して、パーム核油も反発し、現状は900ドル台前半まで値を戻している。
 今後の相場動向については、引き続きパーム油相場次第の側面が強い。マレーシアの輸出需要が改善、9月末在庫が減少するとの見方も出ており、パーム油はここにきて強材料も。ただ、シカゴ大豆が9ドル前半まで軟化している中、上値を狙うまでにはない。パーム核油も底値は脱したものの、当面は上値の重い展開が続きそうだ。