パーム油

   
 マレー相場今週は値戻し局面も  
  8月輸出量改善など材料に 
 生産増、在庫増予想で基調弱い
 

 
 マレーシアのパーム油相場は今週、輸出需要の改善やリンギット安などを受けてやや値を戻している。8月の輸出量は月後半にかけて回復、前半までの2ケタ減から5%減まで前月対比の減少幅を縮めた。ただ、シカゴ大豆安は相場を絶えず圧迫する形は変わっておらず、3日現在、先物市場は依然として2000リンギ割れで推移している。当日の終値は11月きりで前日比25リンギ高の1978リンギ、FOB価格はRBDパーム油で10~12月積み665ドル前後。8月末在庫が増加しているとの見方もあり、地合いの弱さは続いている。
 先物市場は内外要因の弱さで8月22日、1999リンギと約5年ぶりの安値をつけた。その後、2000リンギでサポートされる局 もあったが、27日に再び2000リンギを割り込んだ以降、3日まで1900リンギ台での推移が続いている。今週は連日の安値更新に対して安値拾いが入ったほか、輸出需要が改善したことやリンギット安を受けて反発する局 も見えている。
 その輸出 だが、SGSによると8月のマレーシア・パーム油輸出 は128万2597トンで前月(135万233トン)と比べ5・0%減となった。主な国 内訳は中国が13万2860トン(前月24万4120トン)、EUが18万4098トン(同25万6310トン)、インドが41万936トン(同33万9862トン)、パキスタンが5万3550トン(同3万7000トン)、米国が9万3347トン(同6万6458トン)など。ITSによると、128万8117トンで同(135万3516トン)比4・8%減。中国が15万9240トン(同22万1630トン)、EUが16万4897トン(同29万4700トン)。
 中国向け、EU向けが低迷したことで、月前半までは前月を15%ほど下回っていたが、祭事を控えるインド向け輸出 が大きく伸長したことによって、最終的には予想を上回る水準まで改善した。
 一方で、8月末在庫が増加しているとの見方は上値限定要因に。当月は順調な降雨があり、生産 は前月を14%上回る189万トンの予想。輸出 は同5%減の138万トンとしており、在庫 は同16%増の196万トンに膨らむ予想となっている。
 今後も当面は、弱基調が続くものと見られている。目先のポイントは、来週10日に発表予定の8月の需給統計。事前予想 り在庫増が示されれば、シカゴ大豆次第ではさらに一段安もありえる展開。その場合、次のターゲットは1900リンギとなる。



  日本食品油脂検査協会