東京油問屋市場

   
 納涼会で竹本油脂の戸田部長 
  「胡麻原料事情」を説明
  立会いでは豚脂、ラード上げ
 

 
 東京油問屋市場(東京都中央区・宇田川公喜理事長)は3日、東京・浅草で建値委員会主催の「納涼懇親会」を開催した。当日は賛助会員メーカー、建値委員会メンバーら35人が参加する中、竹本油脂の戸田茂夫東京営業部長が依然として高止まりする「胡麻原料事情」を説明した。
 納涼懇親会では、はじめに建値委員会の金田雅律委員長(マスキチ社長)が「納涼ということだが、少し涼しくなってきた。今日は、この夏の疲れを癒してほしい。9月になり、中間決算の会社もあるようなので、商売をしっかりと元気出してやっていけるよう、ゆっくりと休んでこれからの商売につなげていただければと思っている」とあいさつした。
 この後、戸田部長が「胡麻原料事情」を説明。戸田部長は「ゴマ原料価格は10年前まで、平均700ドルだったが、中国が輸出国から輸入国に転じたことで一気に価格が高騰。08〜09年にトン当たり2,800ドルの最高値をつけた。その後、中国が2,000ドルを超えたあたりから買いが進まなくなり、2,800ドルを天井に下落していった。しかし、下落といっても以前の700ドルには戻らず、その倍の1,400ドルでおさまった。09年〜12年は為替の円高で円貨ベースでは安定的となり、小康状態となった。13年からは為替の円安が進み、ドル価も2,000ドルを超える水準となり、円貨ベースの原料価格は大幅に上昇。各社の収益を大きく圧迫する要因となっている。中国の輸入はこの年、40万トンを超え、今年はさらに買い進んでいるとの話しだ」とこの10年の価格急騰を振り返った。
 さらに戸田部長は「価格高騰以外で大きな問題となっているのが、農薬問題。これまであまり検出されていなかったものだが、価格上昇とともにアフリカ各国での使用が見られ、残留農薬問題として命令検査になる事例が増えている。このため 関に支障を来している」と新たな問題点を指摘した上で、「ここにきて原料価格は一時と比べ軟化、韓国テンダーは2,000ドルを切っている。オファーも1900ドル台の水準まできているが、下がったゴマを使えるのは来年の夏前ぐらいからになる。各社抱えている原料の事情を見ると、決して安閑とした状況ではない」と強調した。
 納涼懇親会は最後、宇田川公喜理事長(宇田川商店社長)の油〆で散会した 同市場はまた、4日に9月前半の立会いを開催した。動向が注目される主要斗缶三品は、今回も同事据え置きとした。この結 、大豆油は上値3,800円、中値3,550円、下値3,300円、菜種白絞油は上値3,700円、中値3,550円、下値3,300円、菜種油(赤水)は上値4,100円、中値3,800円、下値3,700円となった。
 今回、動いたのは豚脂で、5円上方修正し、キロ95円に。あわせて国産ラードも75円上げ、3,030円とした。豚PEDなどを背景とした、と畜頭数の減少で需給がひっ迫しているため。このほかの建値はすべて同事据え置き。