輸入通関実績
   10月の菜種粕輸入720トン185%増加
 国産優先でインド産肥料用中心
   財務省関税局は11月29日に、2016年10月の輸入通関実績を公表した。このうち「菜種粕」の輸入 は、各国合計で720トン(低エルカ酸菜種粕44トン、その他肥料用676トン)と、前年同月の253トンに比べ、数 で467トン(184・6%)の増加となった。
 前9月も肥料用を中心に18・7%の増加で、当月も含め2カ月連続での前年増となった。ただ、輸入量は低レベル状態が継続している。
 この数年間、油脂原料が菜種にシフトして、国産菜種粕の生産 が増加傾向になっている事から、昨年8月以降、菜種粕在庫に過剰感が出ており、輸入量は2年に亘って急減している。
 特に、大豆搾油の増加により、昨年後半からは搾油原料が菜種を中心に動いた事で、国産の菜種粕の生産が増加し、配合飼料向けは国産菜種粕が中心となっている。
 この様な背景から、2016年も菜種粕輸入は急減しており、1~10月の輸入累計も5,690トンと、前年同期を2,889トン(33・7%)下回って推移している。
 因に10月末の菜種粕在庫量は、7万1,082トンで、前年同月を3万9,021トン(121・7%)上回っており、今後も菜種ミールの輸入が増加する可能性は少ないものと見られる。
 ただ、国産菜種粕は飼料用が中心で肥料向けが割高となっており、肥料用については一定の数量で入荷するものと見られる。
 本年10月の菜種粕の輸入金額は各国合計で2,971万2,000円と、CIFベースでのトン当たり輸入単価は、4万1,268円で、前年同月の5万2,340円に比べ、トン当たり1万1,072円(21・2%)下落している。
 輸入単価は為替の円高や安価なインド産が中心だった事もあり、下落傾向にあったが、当月は前月に比べて6,530円(18・8%)の高値に転じている。
 2016年10月及び1~10月累計の菜種粕の主要輸入国別実績と金額は次の通り。

▽中  国 303トン(1,524万4,000円)、1~10月累計1,554トン(8,365万円)
▽インド 417トン(1,446万9,000円)、同3,927トン(1億3,530万2,000円)
▼10月合計 720トン(2,971万2,000円)、1~10月累計5,690トン(2億2,610万4,000円)。
 



 製油各社