豆種油斗缶市場
   相場は横ばいもコスト環境激変
 原料高騰、円安で採算悪化
 製油各社年明け以降価格改定へ
     
   大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、12月も横ばいで推移。年末商戦に向けて競争激化による価格の下押しが懸念されるところだが、一方で、原料高と円安による採算悪化を受けた製油側は「このままの原料相場、円安水準が変わらなければ、遅くとも1〜3月の後半から大幅なコストアップに見舞われることは確実」(大手製油筋)とし、年明け以降、価格改定に向かう考えを示している。大豆、菜種とも先物相場は高止まりしており、マレーシア・パーム油は4年半ぶりの高値まで急伸している。原料コストは今後、大きく上昇する見込みで、製油側ではキロ20円、斗缶で300円を中心に、値上げを打ち出す方向で調整を進めている。
 原料相場は米国大豆、カナダ菜種とも過去最高の豊作見通しにありながら、いずれも高止まりしている。シカゴ大豆は10ドル台、カナダ菜種も先物相場は520カナダドル前後と高値圏で推移している。
 また、マレーシアのパーム油相場は昨年のエルニーニョによる減産でタイトな供給が続いている。米大豆油高や原油高などが絡み合う形で、世界的に植物油相場が高騰。このため、マレーシアの先物相場は11月後半に3000リンギを突破。その後もジリ高傾向が続いており、先週末には4年半ぶりの高値まで値を上げている。
 さらに強烈なコストアップ要因となっているのが為替相場。20日正午現在で1ドル=117円台。米大統領選以降の円安進行は、製油各社のコスト環境を一気に厳しいものに変えている。搾油コストは遅くとも来年3月から大きく跳ね上がることが確実な情勢となっている。
 今期ここまで好調な業績で推移する製油各社だが、これまでの追い風要因は、一転して逆風に変わった。下げ過ぎ感の強い油価だけに、「現状の水準では、到底もたない」(製油筋)厳しい状況。このため、製油側では年明け以降、価格改定に向かう考えを示している。値上げ幅は、現行の原料相場、為替であればキロ20円、斗缶で300円が中心となりそうだ。
 



  ㈱Jーオイルミルズ