日本植物油協会
   今年最後の理事会会員集会開催
   懇親会で今村会長が挨拶
 環境様変わり、油の価値を価格に
     
   日本植物油協会(東京都中央区・今村隆郎会長)は20日、東京・丸の内のクラブ関東で今年最後となる理事会および会員集会を開催し、理事会終了後に 室において会員懇親会を開催した。
 懇親会で、今村隆郎会長(日清オイリオグループ社長)は「英国のEU離脱、トランプ氏が当選した米大統領選など今年は想定外のことが起こった。欧米の貧富の格差や移民の問題などで、国民の現政権に対する不満が大きかったのかと思う。そう考えると、想定内のことだったのかもしれない。問題は来年。トランプ氏が一月に大統領に就任するわけだが、その後の方が想定外のことが起こりえる非常に不透明な時代に入っていくのかと思う。当業界が関係するところでは、すでに為替は1カ月強前と比べ15円以上の円安となっており、大きな影響が出ている。また、TPPについてもトランプ氏は、米国の離脱を表明しており、その動向を注視していく必要がある」と今年一年を振り返った。
 今村会長は、製油業界について「円安が大きなコストアップとなっている。今年は、比較的原料に恵まれ、為替も円高で推移してきたわけだが、トランプ氏の当選以降、円安が進行。加えて原料も高騰しており、厳しい状況に変わっている。オイルバリューが上昇し、油脂のコストが上がっている。来年1月以降、今年とは様変わりし、非常に厳しい状況に置かれるものと思う。改めて気を引き締めてやっていく必要がある。製油業界は良質な油を安定的に供給している。自信と誇りをもって、油の価値を価格に反映させる努力を今後もしていかなければならない」と強調した。
 今村会長は最後に「原料原産地表示の問題など、さまざまな課題がある。協会として、きちんと対応していく。油の健康性について理解が進み、追い風となっている。大豆、菜種だけでなく、オリーブやごま、アマニ、コメ油など新らしい油種の持つ健康性が非常に注目された1年だった。このチャンスを逃さずに広報活動を行っていきたい。来年は厳しい環境となるが、連携しながら業界の地 を高めていきたい」と述べ、あいさつを締めくくった。
 引き続き、農水省食料産業局の丸山雅章審議官が祝辞。乾杯では、植物油協会の8馬史尚副会長(Jーオイルミルズ社長)がこの日発表された10大ニュースを紹介した上で「油が体に良いということを、みんなで力を合わせて発信し、業界の発展につなげていきたい。17年は環境が大きく変わるが、ギアチェンジをして対応しつつ、市場拡大に取り組み、製油業界の発展が来年も継続することを祈念したい」と高らかに杯を上げ、懇親会に移った。
  懇親会は最後、岡田茂副会長(昭和産業会長)の油締めで散会した。
 



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