豆種油斗缶市場
   製油各社値上げへの動き強める  
  原料高止まり、円安受けて
 採算悪化、市場は強含みに転換
     
   大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、製油各社が価格改定の動きを強めていることから、強含みの展開に変わりつつある。製油側のコスト環境はこの1〜3月から大きく様変わり。原料相場が高止まりする中、急速に進んだ為替の円安が採算悪化に直結している。大手各社はすでに値上げを打ち出しており、年度末の三月までに実勢化を目指す方針。流 側も円安という明確な値上げ要因に理解を示していることから、「最低でも200〜300円の引き上げは浸透するのではないか」(問屋筋)と受け止めている。
 昨年末、Jーオイルミルズ、昭和産業の大手二社は、二月から斗缶で500円〜550円値上げするという大幅な価格改定を発表した。米国大豆、カナダ菜種とも先物相場が高値圏を維持する中、110円台を突破した為替の円安が急激なコストアップにつながったもの。日清オイリオグループはすでに一月から値上げに動いており、弱含みで推移していた昨年までとは一転し、斗缶市場は急速に引き締まり感が醸成されてきている。
 原料動向は、年明け後も高止まり。シカゴ大豆は1時、10ドル割れの局 も見られたが、アルゼンチンの洪水による減産懸念などから底堅い展開に終始。カナダ菜種も先物相場は510〜520カナダドルと高値圏に 置している。さらに、マレーシアのパーム油相場も先物が依然として3,000リンギ台を維持。トランプ米大統領の誕生で注目の為替相場は、23日正午段階で113円台と円高に動いているが、なお円安水準と言っていい。製油各社の1〜3月の搾油コストは、月を追うごとに上昇。現状の油価では、ここまで順調だった収益の悪化は到底避けられない状況となっていることは間違いない。
 大手二社が来月から大幅値上げを明らかにしていることから、「値上げを前に、一部では荷動きが良くなりそうな雰囲気もある」(問屋筋)としており、「3月までに最低でも200〜300円は実勢化するのではないか」(同)との受け止め。斗缶市場は着実に強気配となってきそうだ。
 



  日本油脂検査協会