ごま油・胡麻加工組合
   ごま油工と胡麻加工連が賀礼会  
  竹本会長、藤村理事長挨拶
 少子化の中で高品質製品を輸出
     
   日本ごま油工業会(事務局/東京都中央区日本橋・竹本信二郎会長)と全国胡麻加工組合(藤波一博理事長)、油糧輸出入協議会(水本圭昭理事長)合同による新年賀礼会が1月27日、東京・港区芝の「芝パークホテル」で開催された。
 当日は、藤波全国胡麻加工組合理事長、竹本日本ごま油工業会会長の年頭の挨拶に引き続き、農林水産省食料産業局食品製造卸売課・課長補佐の妹尾宏明氏が祝辞を述べた。
 来賓祝辞に引き続き、兼松㈱の城戸健太郎氏が胡麻原料事情ついて講演を行い、その後懇親会へと移った(城戸氏の講演内容については続報)。
 冒頭に挨拶を行った全国胡麻加工組合の藤波一博理事長(㈱波里・代表取締役社長)は、特にその中で「昨年を振り返ると4月に発生した熊本地震を筆頭に自然災害が多発した一年であった。被災した皆様にはお見舞いを申し上げたい。トランプ新大統領によるTPPからの離脱、英国のEU離脱交渉開始等、政治経済の行方は不確実性を増している。食品業界を取巻く環境は、少子高齢化で、人口減を背景に市場が縮小する一方で、健康志向の高まりや、ニーズの多様化が進み、東京オリンピックが開催される2020年には、4,000万人に達すると云われる外国人観光客によるインバウンド消費も拡大の余地が見込まれる。我々胡麻業界にとっては、中国を始めとした新興国の食糧需要の拡大に伴い、原料胡麻も需給逼迫となり、一時の高値からは低下したとは言え、高値水準を維持する状況にある。昨今の健康ブームから胡麻の良さが見直される中、業界が一致団結して、胡麻を安全・安心・安定的に供給する事が重要と考えている。今年の干支は丁酉(ひのと・とり)で、丁は植物 が成長し一定の大きさに達した状態を指す。酉は 実が成熟し、収穫した実から酒を作り利を得る意味がある。2017年は我々にとって、成長して収穫を迎える嬉しい年にしたい」と語った。
 引き続き、ごま油工業会の竹本信二郎会長(竹本油脂㈱取締役専務執行役員)が挨拶を行い、「本年のスタートは、トランプ新大統領の就任であった。演説や、記者会見を見ると、回りが敵か味方かの判断で区 をしており、人間的な寛容さや謙虚さが備わって欲しいと思う。また、輸出が善であり、輸入が悪であると云う単純な図式も前近代的で、もう少し勉強して欲しい。貿易と云うのは、国によって得意、不得意があって、得意な物を輸出して、不得意な物を輸入すると云うのが当たり前の事で、そのバランスを為替相場が採っている。これまでも、その事を最大限に利用して来たのは米国である。日本からの輸出産品で見ると、極端な例だが胡麻油の輸出もある。米国での種子の生産は少なく、胡麻油メーカーは一社も無い。日本から高品質の胡麻油を米国に輸出している」
 「国内に目を向けると、今年成人式を迎えた人は120万人で、昨年の新生児の数は98万人であった。半分が女性として49万人となり、出生率が1・45人として、その人が30歳で生む新生児の数が71万人となる。ほぼ、その年に日本人の人口が1億人を切ると言われている。胡麻油のメーカーは、100年以上の歴史を持っているが、100年後も同じ事業を続けられるか不安である。30年後でさえ人口が20%減る状況において、大丈夫なのか不安ではあるが、何とかなると楽観的に考えている。一つは、日本の胡麻油の品質が良いので、輸出が出来ると考えている。もう一つは、胡麻油の一人当たり消費 を20%増やせば良いと云う事になる。そうすれば、今の事業形態が継続出来る事になる。どちらも不可能だとは考えていない。良質の品質の胡麻油を安心・安全に供給し、胡麻油の美味しさと、健康への貢献を地道にピーアールして行く事で可能だと考えている。胡麻製品の価値を 損する事なく、胡麻油を不況業種にする事が絶対無いように、消費者やユーザーに地道なピーアールをして、我が国の豊かな食生活に貢献して行きたい。美味しくて健康的な食生活を文化として海外に輸出して行けば、益々活躍出来る事業だと考えている」と語り挨拶を締括った。
 



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