日本ひまし工業会
   16/17年印産種子105万トンに減産  
  ロッテ相場は昨秋以降上昇
 円安加わり採算悪化、価格是正へ
     
   日本ひまし工業会(大阪府八尾市・今川和明会長)は既報通り、去る2月3日に平成29年新春懇談会を開催した。懇親会を前に監事を交えた理事会を開催し、昨年からのヒマシ油需給について討議を行った。
  理事会終了後に記者会見を行い、今川和明会長を筆頭に監事会社伊藤製油の辻定昭社長、日華油脂の河合春彦社長、会長会社豊国製油の今川博道専務、原園龍二営業部次長が出席した。
 記者会見では、原園龍二次長が昨年来のヒマシ油の需給動向について、次のとおり報告した。
 2016/17年の世界全体のヒマシ種子生産 は127万トンの見 しで、前年の158万トンを19・6%下回る予想(インドオイルメーカー発表数字)。これは、主にインドの減産によるもので、同国の生産 は105万トンで同23・9%減の見込み。同国ではヒマシから落花生への作付シフトが進んだものとみられる。昨年のインドは、モンスーンの到来が遅れ、6月は降雨不足だったが、7月に入り、降雨は平年の35%増となった。7月以降の降雨が順調に回復したことによって、換金性の高い落花生の作付が一気に進み、結果、ヒマシ種子作付面積は84万ヘクタールで前年比24%減となった。
  一方、インド以外の主要産地であるブラジルや中国では、ヒマシ栽培の政府援助打ち切りや人件費上昇で、生産増は望めないと推測される。 2016年のヒマシ油相場は、15/16年のインドのヒマシ種子生産 が前年を上回るとの発表で、ロッテルダム相場は1,500ドル近辺から年明けには1,200ドルまで下落した。その後、年央にかけて1,100ドル後半から1,200ドル台中盤の範囲で推移。しかしながら、8月にかけてインドのヒマシ種子作付面積減少の情報が入り、9月以降は1,400ドル付近まで戻り、現在もその水準を維持している。
  16年秋には、OPECの原油減産合意が成立し、原油相場は上昇に転じている。石化製品の先高感が出て、ヒマシ油需要への回帰も多少予想されるが、ヒマシ種子減産見通しによって、ロッテルダム相場は上昇傾向にあり、本格的なヒマシ油需要回帰は期待し難い状況にある。この先、長引く円安とヒマシ油相場上昇で、各社の採算は悪化することが懸念されている。適正な価格への是正が急務となっており、ヒマシ油業界にとって17年度は厳しい環境となりそうだ。
 
     



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