家庭用食用油市場
  4〜12月は重量6%増で堅調に  
  オリーブ油、ゴマ油が牽引 
 サプリ的オイル減少金額前年割れ
     
   今期第3四半期(16年4〜12月)までの家庭用食用油市場は、重量 ベースで前年を上回り、総じて堅調な動きに終始。主力のキャノーラ油が前年を上回って推移していることに加え、オリーブオイル、ゴマ油も伸長しているため。一方で、前年に大きく成長した、いわゆるサプリ的オイルは大幅な落ち込みとなり、金額ベースでの市場規模を縮小させているものの、それでも現状、えごま油、アマニ油、ココナッツオイルの3品で月10億円超えの売上げは確保しており、このまま下げ止まれば、金額規模としては、家庭用市場の中で決して悪くないステータスを確保できるものとみられる。目先の大きな課題は、やはり価格是正に尽きる。製油各社とも原料高と円安で採算は今後、大幅に悪化する見 し。家庭用においても、汎用油の値上げ実勢化が急務となっている。
 大手製油メーカーによると、4〜12月の市場動向は、食用油トータルで重 ベースが前年同期比6%増、金額ベースは同3%減となった。カテゴリー では、キャノーラ油が重 6%増、金額3%増。チラシなど流 側の販促回数が増加したことなどから、堅調な動きが続いている。レギュラーサラダ油は重 、金額とも7%減と縮小傾向は変わらない。
 オリーブオイルは重量5%増、金額7%増と今期も市場を拡大している。エキストラバージンが重量5%増、金額7%増、ピュアが重 5%増、金額4%増で推移。前年は、スペイン、イタリアの大幅減産による相場高騰を背景とした、値上げ実施の影響で数字を落としていたが、今期は国際相場の軟化、店頭価格の値下がりで売上げは回復。日清オイリオグループがボスコ20周年で大規模なプロモーションを展開したほか、Jーオイルミルズも引き続き積極的なメニュー提案を実施するなど、市場は絶えず活性化されている。
 今年は、Jオイルがこの2月から「AJINOMOTOオリーブオイル エクストラバージン」の新テレビCMを放映。大規模な広告宣伝戦略で、新規ユーザーの獲得、ライトユーザーのリピートを図る考え。また、日清オイリオグループは今春から、「日清やさし〜く香るエキストラバージンオリーブオイル」投入し、間口の広がりを狙う。流通 側も売上げが取れるオリーブオイルを今後も積極的に拡販しようという姿勢が強い。金額市場規模は、400億円超えが視野に入ってきている。
 15年に急成長したサプリ的オイルは、ココナッツオイルが急落。えごま油、アマニ油も前年の反動が大きく、三品合計で重量は37%減、金額は43%減と大幅な前年割れとなった。内訳は、えごま油が重量3%減、金額22%減。アマニ油が重量21%減、金額31%減。ココナッツオイルが重量55%減、金額65%減。テレビの情報番組などで、その健康性が取り上げられ、健康フリークの参入などでブームに沸いた前年から大きく後退したことは事実。ただ、それでも三品で月10億円超の金額市場規模があり、決して侮れない数字であることもまた、確かだ。健康性、機能性については認知度が進んでおり、日清オイリオ、Jオイルが販売するアマニ油商品は着実に売上げを増やしている。
 ゴマ油は重量6%増、金額6%増と好調。
  昨年は総じて原料コストが安定していたため、家庭用の汎用油価格も年末にかけて軟化。キャノーラ油とサラダ油の価格は10〜12月期、平均でキロ200円と4〜6月209円から下落した。ただ、1〜3月以降のコストは一転しており、各社とも価格是正が再び、大きな課題となっている。
 



 昭和産業㈱