不二製油グループ本社㈱
   17年度からの新中期経営など推進
     
   不二製油グループ本社㈱はこのほど、2017年度から2020年度までの4年間を対象期間とする中期経営計画 「Towards a Further Leap 2020」を策定し、発表した。従来のローリング方式を見直し、固定式の中期経営計画に変更。世界的に戦える経営体制・経営インフラ・財務体制の整備及び生産効率の向上を優先課題とし、2020年度目標を明確化した改革を確実に推し進める。概要は次のとおり。
基本方針

コアコンピタンスの強化・チョコレート用油脂とチョコレート、製菓・製パン素材の事業を拡大・発展させ、グループの収益拡大・安定成長を図る
大豆事業の成長・植物性たん白の事業を通じ、地球と人の健康を追求。環境と健康に配慮した食文化(フレキシタリアン)の成熟に伴い、時代に合った製品の提供を行う
機能性高付加価値事業の展開・多糖類事業を始め、昨年発表した安定化DHA/EPAの事業展開を進めていく。栄養・健康分野への進出を図り、グループ収益の安定化を図る
コストダウンとグローバルスタンダードへの統一・次世代に向け、グループ全社の生産効率を高めることを目的とした組織を編成し、競争力向上に努めるとともに、グローバルでの基幹システムの統一・決算期の統一を進める
 
  基本戦略
成長戦略、エリア戦略
「コアコンピタンスの強化」では、強みを発揮できる市場・製品群を確実に伸ばすために、設備の更新と生産の効率化を積極的に進め、次世代に備える。日本市場を主軸に重点エリア(中国・北米・ブラジル)の市場成長を取り込む戦略を推し進めていく。SCM(サプライチェーン・マネジメント)の構築を進め、トレーサブルな原料の確保に努めると同時にグループ内原料調達の最適化を図り、競争力の強化に繋げていく。「大豆事業の成長」を促すべく推進してきた構造改革の最終ステージと 置付け、生産拠点の見直しを含む改革を進める。また、USS(Ultra Soy Separation)で作られた新豆乳素材の「豆乳クリーム」「低脂肪豆乳」とそれらを用いた製品の拡充によって、大豆事業の成長を図っていく。「機能性高付加価値事業の展開」は、大豆を始めとする多糖類事業の展開、安定化DHA/EPAの事業展開に加え、栄養・健康食品事業への展開を図っていく。上記戦略を進めるにあたり、現在保有する設備の能力増強と並行して、新拠点設立、M&A・アライアンスの探索・実施を進める。
収益構造改革
グループ全社の生産効率を高め、競争力向上を図るため、不2製油の技術開発・生産管理部門と連携した組織を編成、新たにCOO(Chief Operations Officer)と生産性推進グループを設置。この新たな部署を中心に各エリアの安全・品質・環境に関するレベルのアップも行い、グループの信用力を向上させる。
経営基盤強化
グループガバナンスの強化・「不二製油グループ憲法」をグループ全体に浸透させることでグループとしての一体感を醸成させ、さらなるグループガバナンスの強化を図る
ダイバーシティの推進・多様な視点から会社経営、事業運営を行うために、女性管理職、海外国籍人員を増やし、また、若手を積極的に登用するなど、ダイバーシティを推進する
健康経営推進・不二製油グループでは、2017年1月1日に「不二製油グループ健康経営推進宣言」を発表した。全従業員が健康であってこそ、同社グループのビジョンである「おいしさと健康で社会に貢献する」ことができると考え、グループ全従業員の健康維持・管理に取り組む
グローバルスタンダード化への対応・同中計期間は重点的に経営基盤を強化する期間と 置づけ、各エリアでの基幹システム統一、決算期の統一、会計基準の統一を進める。また、2020年の創立70周年に向け、グループ全社のコーポレートアイデンティティー・コーポレートブランドの再構築を行う
経営目標(2020年度) 
ROE10%、営業利益成長率CAGR6%以上、EPSはCAGR8%以上、株主還元は配当性向30〜40%、自己株式取得も機動的に検討。キャッシュフローは4カ年営業CF累計1000億円、CCC(キャッシュ・コンバージョン・サイクル)10日間の短縮、設備投資4カ年600〜700億円程度、M&Aは500億円の資金を確保。
 



 昭和産業が記者会見