豆種油斗缶



   
   豆種油斗缶
   製油側の値上げ受け強含みに
 原料高、円安で採算は悪化
 年度内に最低300円の実勢化を
     
   大豆油・菜種油業務用斗缶市場は2月に入り、地合いの強さが目立ってきた。原料高と円安による採算悪化で、製油各社が価格改定の動きを強めているため。マーケットに散見する安値に関しては今後、「200〜300円の値上げが実勢化しそう」(流通筋)という。為替の円安という明確な値上げ要因が前 に出ていることから、流 サイドも比較的受け入れやすい環境であることは確か。また、製油側もこの先、一層のコストアップが待っているため、今回の価格是正に対しては強い姿勢で臨んでいることも、値上げ浸透を後押ししそうだ。
 Jーオイルミルズ、昭和産業の大手二社は昨年末、斗缶で500円〜550円の値上げを発表し、今月から実施。日清オイリオグループはすでに1月から値上げに動いており、昨年まで弱基調だった斗 相場はこの一ヵ月余で、着実に強含んでいる。原料事情は、米国大豆、カナダ菜種とも先物相場は依然として高止まり。南米の豊作見通しが強まり、先週は下落する局面も見られたシカゴ大豆だが、なお10ドル台をキープしており、500カナダドル台を維持するカナダ菜種とともに、高値圏での推移が続いている。また、トランプ米大統領の就任後の動きが注目されていた為替相場も113円前後と円安水準は変わらず、1〜3月のみならず、4〜6月以降の採算にも大きな暗雲が立ち込めている。
  日清オイリオグループに続き、今月からJオイル、昭和産業の大手二社、さらには中堅各社も価格改定に動いていることから、市場は着実に地合いを強めている。昨年来の安値に関しては、200円の値上げが浸透する見込み。その後は、さらに100円の値上げに動く局 を迎えそうで、製油側としては年度内の3月までに、最低でも300円の値上げを実勢化させたいとの意向だ。
 今第3四半期までは、各社とも順調な業績推移となったが、年明け後の急速なコストアップで、来期の見 し、とくに4〜6月は1層厳しい状況に。各社ともこの1カ月が値上げへの正念場となる。
 



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