ヤ シ 油
   ロッテ相場は1500ドル台まで軟化  
  パーム核油急落にも追随
 1月の比コプラ生産47%増に
     
   ヤシ油相場が軟化している。生産回復見通しを背景に急落したパーム核油に追随したほか、ファンダメンタルズにおいてもフィリピンのコプラが増産に向かうとの見方が支配的となっている。昨年来、右肩上がりを続けたヤシ油相場は年初、ロッテで1,900ドル超えまで暴騰したが、2月入り後は、パーム油・パーム核油の急落につれ安。現状、ヤシ油は1,500ドル台、パーム核油は1,300台ドルまで値を下げている。
 今年1月のフィリピンのコプラ生産 は23万5,176トンとなり、前年同月(15万9,552トン)と比べ47%の大幅増となった。エルニーニョの影響を受けた前年同月の減産から確実に回復傾向にあることは明らか。過去5年平均(18万4021トン)との比較でも28%増となっている。ヤシ油の輸出 は9万4,050トンで前年同月(4万9,678トン)と比べ89%増。過去5年平均(6万,9525トン)との比較でも35%増。
 ファンダメンタルズ以上に、ヤシ油相場を押し下げたのはパーム核油の急落。同様にエルニーニョの影響を受け、16年全般を通して減産に見舞われたマレーシアのパーム油・パーム核油の生産回復見通しが大きな弱材料となったもので、パーム油先物の3,000リンギ割れを転機とし、パーム核油も急落に転じた。「1日で100ドル下がるなど激しい値動きも見られた」(トレーダー筋)中、現状は1300ドル台まで軟化。ヤシ油も追随して1500ドル台まで値を下げている。ただ、まだまだ価格水準は高く、「ヤシ油に関しては下がれば買いが入るというパターンとなっており、底割れする感じではない」(同)という。「それなりのレベルで張り付く可能性が高い」(同)とみられる。
 相場高騰が続いたことから、国内では、ヤシ油を使用した製品の価格改定の動きが今後、本格化する見 し。すでに大幅なコストアップとなっており、国内サプライヤー側では4月以降について「企業努力だけでは到底吸収しきれない水準にある。ヤシ油の使用割合によって改定額は異なるが、値上げせざるを得ない状況にある」と強調している。
1月パーム核油生産14万4716トン
前月比9.5%減、在庫も3%減に

 マレーシア・パームオイル・ボード(MPOB)がこのほど発表した今年1月分のパーム油需給統計によると、当月のパーム核原油生産 は14万4,716トンで前月と比べ9・5%減となった。前年同月(14万6,455トン)との比較では1・2%減。パーム核生産 は31万224トンで前月比10・5%減。パーム核ケーキ生産 は15万9,989トンで同9・8%減。
 パーム核原油在庫 は11万9,134トンで同5・2%減、精製パーム核油在庫 は9万9,569トンで同0・4%減。トータル在庫 は21万8,703トンで同3・1%減となった。前年同月(28万167トン)との比較でも21・9%減。パーム核在庫 は12万1,321トンで前月比1・2%減。パーム核ケーキ在庫 は21万8,650トンで同7・1%減となっている。
 パーム核油輸出量は6万4631トンで同18・4%減。前年同月(8万5281トン)との比較でも24・2%減となっている。パーム核ケーキ輸出 は18万7017トンで前月比4・5%減。
 オレオケミカル輸出量は21万1293トンで同5・8%減。バイオディーゼル輸出 は401トン、前月は55トン、前年同月は61トンだった。
 



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