マレーシアのパーム油相場
   マレー足下ひっ迫で期近高値に  
  POCでは年央以降下落予想
 生産回復で今後需給緩和見込む
     
    マレーシアのパーム油相場は、引き続き足下の需給ひっ迫が期近を下支えする展開。一方で、今週マレーシアで開催されたPOC(プライスアウトルック・カンファレンス)では、著名なアナリストが年央以降、相場は下落に転じるとの見方を示した。エルニーニョからの生産回復見 しがその根拠。先物相場はこの先、2,400〜2,500リンギまで値下がりすると予想している。注目された各氏の予想だが、とくに大きなサプライズはなく、これまでの見通しを踏襲するような内容だったことから、相場に対する影響は限定的と見られる。ただ、2月の在庫も減少している可能性が指摘されており、期近相場は当 強気で推移する見込みだ。
 POCでは現地8日、著名なアナリストが今後の相場見 しについて見解を明らかにした。ドラブ・ミストリー氏は、今年のマレーシアの生産 を前年比12・6%増の1950万トンとし、在庫 は7月ごろから回復するとの見方を示した。相場については現状、タイトな需給が継続していることから、目先は再び3,000リンギまで上昇すると予想したものの、7月以降は需給が緩和し、6〜7月ごろには2,500リンギまで下落するとの見 しを示した。
 トーマス・ミエルケ氏は、17年のマレーシアの生産量を同14・7%増の1,985万トンと予想。単収は回復するものの、例年の水準は下回るとしている。相場は来年までに2,400リンギ(600ドル)まで値下がりすると見込んでいる。
 ジェームス・フライ氏は、生産量を同15・0%増の1,990万トンと予想。在庫量は7月までに200万トンを超え、10〜12月には250万トンまで増加するとの見方を示した。相場は平均で2,500リンギ(605ドル)、下値は2,250リンギ(550ドル)まで下落する可能性を示唆した。
 各氏に共通しているのは、17年のマレーシアの生産 がエルニーニョによる減産から回復するとし、需給の緩和が相場下落につながるとしていること。一方で、これまでの会合における予想内容と大きな違いがなかったことから、相場への影響は限定的とみられる。
 POCが終わったことから、市場の注目は10日発表の2月の需給統計に移る。事前予想では月末在庫がさらに減少し、足下のひっ迫感が継続するとの見方が大勢となっている。
 事前の予想平均は、生産 が121・9万トン(1月127・7万トン)、輸出 が113万トン(同128・3万トン)、輸入 ーー。輸出は前月比12%減を見込むも、生産も同4・5%減り、在庫は同4・4%減と150万トンを割り込むとの見方。
 タイトな需給が継続すると予想されることから、引き続き期近相場は高止まりしそう。当面は3,000リンギに戻すかどうかがポイントとなる。一方で、先の生産回復は確実視されており、一段安がどのタイミングでくるかが焦点となる。
 8日の先物相場は5月きりで前日比16リンギ高の2,875リンギ。FOB価格はRBDパーム油で5〜6月積み677・50ドル。9日の前場は6リンギ安の2,869リンギで推移している。

 



ヒマシ油需給