ヤ シ 油
   ロッテ相場ピーク時から軟化  
  比コプラ生産は回復基調に
 低水準パーム核油在庫が下支え
     
   ヤシ油相場は、フィリピンのコプラ回復を背景に軟化傾向を示している。1〜2月の生産は前年を三割近く上回っており、エルニーニョによる減産からの回復が明確となっている。ただ、「フィリピン現地ではコプラ、油ともまだ供給は潤沢とはなっていない」(トレーダー筋)といい、ロッテルダム相場はなお1,500〜1,600ドルの高値でサポートされている。競合するマレーシア・パーム核油在庫が低水準で推移していることも下支え要因となっており、当面は「現状のレベルで底堅い展開が続く」(同)との見方を示している
 今年1月のフィリピンのコプラ生産 は23万3,213トンで前年同月(15万4627トン)と比べ51%増、2月は19万523トンで同(17万6,227トン)比8%増。1〜2月累計では42万3736トンで前年同期比28%増となった。過去5年平均との比較でも15%増。エルニーニョの影響を受けた昨年の減産から着実に回復傾向にあり、今後もコプラ生産は前年を上回って推移することが予想されている。ヤシ油の輸出 は1月が9万2,033トンで前年同月(4万9,678トン)と比べ85%増、2月が6万4,938トンで同(6万5,105トン)並み。1〜2月累計では15万6,971トンとなり、前年同期比37%増で推移している。過去5年平均との比較でも22%増。
 ファンダメンタルズの弱さに加え、パーム核油が年初につけた2,000リンギから急落したことも大きな圧迫要因に。現状、パーム核油のロッテ相場は1,200ドル台まで値下がりしている。ただ、マレーシアの在庫は2月末で20万トンを割り込み、依然とし低水準。「適正といわれる30万トン台に乗ってこない限り、ある程度下値は限定されるのではないか。従って、ヤシ油もさらなる大きな下落までには当 、至らないと見ている」(トレーダー筋)と指摘している。また、「フィリピン現地筋からは、まだコプラ、油とも潤沢な感じではない」(同)との声も聞かれるという。
 今後のコプラ生産が回復することは間違いないと見られ、ファンダメンタルズは昨年とは一変し、弱気な展開が見込まれるが、パーム油がまだ思ったより下げておらず、ヤシ油も当 は、現状の相場水準でサポートされる可能性が強い。
 2月パーム核油生産14万7,844 前月比2.2%増、在庫は9%減に マレーシア・パームオイル・ボード(MPOB)が10日発表した今年2月分のパーム油需給統計によると、当月のパーム核原油生産 は14万7,844トンで前月と比べ2・2%増となった。前年同月(11万6,975トン)との比較では26・4%の大幅増。パーム核生産 は31万6,069トンで前月比1・9%増。パーム核ケーキ生産量は16万5,011トンで同3・2%増となった。
 パーム核原油在庫 は10万4,899トンで同11・9%減、精製パーム核油在庫 は9万4107トンで同5・5%減。トータル在庫 は19万9,006トンで同9・0%減となった。前年同月(24万4,653トン)との比較でも18・7%減。パーム核在庫 は12万425トンで前月比0・8%減。パーム核ケーキ在庫 は21万6,813トンで同0・8%減となっている。
 パーム核油輸出 は7万1,700トンで同10・6%増。前年同月(6万5,296トン)との比較でも9・8%増。パーム核ケーキ輸出 は18万6,568トンで前月比0・2%減。オレオケミカル輸出 は21万446トンで同0・7%減。バイオディーゼル輸出 は4万1,019トンで同350・7%増、前年同月との比較でも286・3%増。

 



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