東京油問屋市場
   第117回起業祭で立会いを開催  
  大豆油・菜種油を200円高に
 原料高、円安で製油側採算悪化
     
   東京油問屋市場(東京都中央区・金田康男理事長)は24日、東京・中央区のロイヤルパークホテルで「第117回起業祭(創立記念祭)」を開催した。当日は会員問屋、賛助会員メーカーをはじめ、関係団体から多数が出席し、起業祭を祝った。
 起業祭は初めに式典を行い、金田康男理事長(カネダ社長)が式辞を朗読。その後、 同市場建値委員会による三月後半の立会いが行われた。年明け以降、製油各社が相次いで価格改定を展開する主要斗缶三品は今回、いずれも200円高とした。この結果、大豆油は上値3,900円、中値3,650円、下値3,400円、菜種白絞油は上値3,900円、中値3,650円、下値3,400円、菜種油(赤水)は上値4,400円、中値4,100円、下値4,000円となった。また、為替の円安などを受けて亜麻仁油、桐油をともに2,000円上方修正し、それぞれ7万1,000円、9万8,000円とした。このほかの建値はいずれも同事据え置き。
 関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、大手三社が1〜2月にかけて値上げを実施。昨年後半からの原料高止まりに加え、為替の急激な円安が大幅なコストアップに直結し、メーカー側の採算は年明け以降、月を追って悪化の一途をたどっている。収益環境は昨年から一転し、厳しい状況となっていることに、流 側も一定の理解を示しており、斗缶相場はここにきて着実に強含んでいることは確かだ。ただ、物流費の高騰も含め、コストアップ分を吸収するには到底至らず、日清オイリオグループは改めて、4月以降、キロ20円以上、斗缶300円以上の価格改定を発表している。
 講演会では、国士舘大学21世紀アジア学部教授の原田信男氏が「江戸の食文化と食産業」ーーをテーマに約一時間にわたって講演。引き続き、懇親会が行われ、金田康男理事長は「禅の言葉で一体一如というのがある。課題に対して、みんなでスクラムを組んで一緒に行動していくという意味で、そういう力を持って価格改定を成功させていきたい。今年一年、変化の多い年と言われているが、それだけに製販一緒に手を携えてこの変化を乗り切っていくことが大切であると思っている」などとあいさつした。
 来賓を代表してあいさつした日本植物油協会の今村隆郎会長(日清オイリオグループ社長)も「一月以降、製油各社は値上げを行っている。これを必ず、われわれ業界として必ず実現するという気概を持って取り組む必要がある」と強調した上で、「製油メーカーは、それぞれ得意分野を持っている。その得意分野を活かして油市場を活性化していきたい。製販一緒になってやっていきたいと思っている」と述べた。
 この後、全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)の乾杯で懇親の場へ。最後は館野洋一郎副理事長(タテノコーポレーション社長)の油〆で起業祭を締めくくった。
 



  日清オイリオグループ㈱