専門商社筋
   4月渡しの食用動物油脂商談
 豚脂・牛脂共に10カ月据置
   
   専門商社筋は3月29日、国内の大手加工油脂メーカー向け2017年4月渡し「食用動物油脂」(豚脂・牛脂)商談が、豚脂・牛脂共に前回3月渡しの平均決着価格と同値据置きで決着した事を明らかにした。
 昨年の6月渡し商談で豚脂のみ2015年八月以来、11カ月振りにキロ当たり5円の値下げで決着していたが、当月は豚脂・牛脂共に10カ月連続での据置き決着となった。
 4月渡しの牛脂については、2015年の8月以来21カ月連続で据置き決着した事になる。
 今回の据置き決着で、国内の食用動物油脂価格は、豚脂がキロ当たり88円で、牛脂が同93円で流通する事になった。
 今回の商談では、4〜6月渡しの飼料用動物油脂(YG/イエローグリース級)商談が、関東地区のみキロ当たり2円の値上げで決着する模様で、食用動物油脂の動向が注目されたが、据置きで決着したもの。
 需給環境は、昨年が閏年だった事もあって、今年の営業日数が一日少なく、豚脂・牛脂共に生脂の発生が減少しているものの、需要も低迷している事から需給のバランスは採れており、食用については据置いた。
  特に、乳牛等の畜産農家の離農から、牛脂の発生は慢性的に減少しているが、需要 でマクドナルドの店舗閉鎖の影響が継続しており、フライポテト向けの需要が長期に低迷している。
 また「カレー向けは堅調なものの、シチュー向けはルーの顆粒化等から牛脂の使用が減少している」(商社動物油脂トレーダー)として、牛脂の需給バランスが採れている事を指摘した。
 一方で、牛脂については、カレー等の既製品以外にも、ハンバーグの増 剤等、冷凍食品向けに新たな需要も出ている事が言われている。
 豚脂(ラード)については、揚げ油で競合するパーム油が、長期安値傾向にある事から、食用動物油脂需要にも影響を与えているものと見られる。
 
 
 


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