「日使頭祭(ひのとさい)」
   油祖離宮八幡で恒例の「日使頭祭」
  今村会長ら業界代表が参拝
 荘厳に神事、油脂業界の繁栄祈願
     
   京都・乙訓郡大山崎町の離宮八幡宮で4月8日、恒例の「日使頭祭(ひのとさい)」が行われた。当日は、業界を代表して油祖離宮八幡宮崇敬会(今村隆郎会長=日本植物油協会会長)が団体参拝。メーカー、販売業者、関連団体の代表者ら油脂業界から総勢80人超が出席し、業界のさらなる繁栄を祈願した。
 日使頭祭は午前11時開会。献灯の儀、湯立ての神事、祝詞奏上など伝統の神事を執り行い、日使頭(ひのがしら)である日本植物油協会の今村隆郎会長(日清オイリオグループ社長)をはじめとする油脂業界関係各社の代表者らが献灯を捧げ、業界の繁栄を祈った。
 神事の後、日使頭を務めた日本植物油協会の今村会長は「朝方降っていた雨もやみ、日使頭祭は滞りなく、荘厳に行われた。日使頭を仰せつかるのは今回で3年ぶり、三回目となる。この裃を着ると、改めて身も心も引き締まる思いだ。油の神様を祝う行事である日使頭祭は、大変長い歴史がある。貞観元年(859年)に、ご神体がこの山崎の地に祀られ、翌年の860年に神社が建立された。その後、応仁の乱や幕末の戦乱など幾多の試練を乗り越えて、今日まで悠久の歴史を刻んできた。貞観年間に、この神社の神官が長木(ちょうぎ)と呼ばれる、てこの原理を応用したえごまの搾油技術を開発したという故事から、離宮八幡宮を油脂産業の基礎を築いた神様として、長年にわたって信仰の念を捧げてきた。また、油の商売も山崎の地から全国に広がった。離宮八幡宮が油脂産業の発祥の地として長年にわたって、多くの皆さまに語り継がれてきたということである。1986年には、こうした輝かしい歴史を語り継ぎ、業界の加護をお願いするという意味から、植物油協会と油問屋の皆さまとが力を合わせ、崇敬会という親睦団体を発足させた。これをベースにしながら、離宮8幡宮を今後も、支援していきたいと考えている」と油八幡宮の長き歴史と製油業界の関わりについて思いをはせた。  今村会長はその上で、「この長年にわたる歴史を製販一体となって語り継ぎ、油業界の発展に努めたい。離宮八幡宮は2013年に本殿などが文化庁の有形文化財として登録された。大変名誉なことである。そういう意味では文化 でも一層価値を高められたものと思う。植物油協会は、油が戦後の貧しい食生活を支えてきたものと自負しており、えごま油に始まり、菜種油、大豆油、ゴマ油、コメ油、そして最近ではオリーブオイルやアマニ油など、いろいろな油種が出てきている。これからも、ますます油脂産業を発展させていきたいと思っている。加えて、離宮八幡宮の良き伝統文化をしっかりとつなげていきたい」と決意を述べ、あいさつを締めくくった。
 この後は、社務所に場所を移し、「直会(なおらい)」が開かれた。直会は日本植物油協会の齋藤昭専務理事の司会進行の下、はじめに崇敬会副会長を務めるマルキチの木村治愛会長があいさつ。引き続き、日本植物油協会会長会社を代表して日清オイリオグループ大阪支店の日朝真人次長が「厳しい状況に一変しているが、製販一体となって業界発展のため盛り上げていきたい」と強調した。
 直会は、全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)の乾杯で和やかな懇親の場に。最後は、関西油脂連合会の木村顕治会長(マルキチ社長)の油締めで散会した。
 



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