オリーブ油
   イタリア生産量16万トンに減少   
  前年比6割減で相場は高騰
 豊作の反動と害虫被害の影響で
     
   イタリアの生産量は当初、減っても20万〜25万トン程度で落ち着くとの見方だったが、結局、過去最低を更新する16万トンまで下方修正された。史上最高の生産 となった前年の40万トンから6割減。大豊作後の反動というクロップサイクル的な要因に加え、生育期の天候不順を原因とするオリーブバエの発生が深刻な打撃を与えたものだ。
 同国の現地相場は、減産予想が出始めた昨年10月あたりから高騰。年明け後はEVでキロ5ユーロ後半から6ユーロ超えに急騰し、現状も高止まり。昨秋の値上がりする前の3・8ユーロ前後からは約6割の上昇となっており、2年前の過去最高値時とほぼ同水準まで値上がりしている。
 一方、スペインの生産量については、サプライヤーの見方は割れており、110万〜130万トンのレンジを予想。収穫時の降雨などの影響もあって、当初見込まれていた140万トン前後を下回った可能性が指摘されている。イタリアが大減産に陥った中、最低限のレベルと言えるものの、「そのイタリアからスペインへの買い活発化している」(トレーダー筋)こともあって、スペインの現地相場も高値圏を維持している。現状もEVでキロ4ユーロ超えとなっており、昨年10〜11月時点のキロ3・5ユーロ弱から15%ほどアップしている。
 当面、両国の現地相場はこのまま高止まりする見通しの中、来月あたりからは新穀の生育動向に関心が移っていく。「5〜6月にオリーブの花が咲き始める。花のつき具合が生産を大きく左右することから、その動向が注視される」(同)ところ。この段階で今年の生産の大まかな方向性が見えてくることから、仮に問題なければ夏以降、相場は下げに入る可能性も指摘されている。逆に言えば、「それまでは高止まりする」(同)ことが確実視されている。
2月のオリーブ油輸入 3034トンに
前年比23%減、単価は前月比上昇

 財務省がこのほど発表した今年2月分の輸入 関実績によると、当月の「オリーブ油」輸入量は3,034トン(1トン未満4捨5入、以下同)となり、前年同月と比べ22・5%の大幅減となった。内訳は、エクストラバージン(EV)が2,390トンで同15・2%減、ピュアが561トンで同37・3%減。その他分 油の輸入 は84トン。
 1〜2月累計ではEVが5,220トンで前年同期比1・1%減、ピュアが1566トンで同10・6%減。その他分 油2,56トンを加えたトータルは7042トンで同3・8%減で推移。
 当月の輸入金額はEVが14億9,465万8,000円、キロ当たり輸入単価は625円で前年同月と比べ17・1%(129円)の下落。ピュアは2億7,250万7,000円、同単価は486円で同7・1%(37円)の安値。前月との比較ではEVが11・4%(64円)高、ピュアも5・0%(23円)上がっている。
 16年産イタリアの大幅減産で現地価格は昨年後半から右肩上がりの展開。前年との比較ではなお安いが、前月からは上昇。今後も価格は月を追って値上がりすることは確実視されている。EVを主要2カ国で見ると、スペインの輸入単価は556円で前月比13%アップ、イタリアは684円で同6%上がっている。
 



日清オイリオグリープ㈱