豆種油斗缶
   製油側値上げ200円中心に実勢化 
  採算悪化に理解も積み残し
 高コストで4~6月も是正注力
     
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、製油各社が進める価格改定が着実に実勢化。原料価格の高止まり、昨年11月以降の急激な円安を受けたメーカー側の採算悪化に一定の理解が進んだもので、3月後半から4月にかけて、100円~200円の値上げが浸透してきた。ただ、500円という大幅改定を打ち出していたことから、「計画には未達であり、当然ながらコストアップを吸収するには至っていない」(製油筋)と強調する。シカゴ大豆は10ドル割れに軟化しているものの、カナダ菜種は底堅い。4~6月の原料調達は高値時のものとなっていることは確かで、製油各社では「引き続き、積み残し分の是正に向かって、値上げ交渉を進めていく」(同)としている。
 昨年後半から続く原料高止まりと為替の円安で、製油各社の採算は前第44半期(今年1~3月)から悪化。とくに、3月以降、原料調達コストは大幅に上昇しており、新年度入りの4~6月のコストも厳しい状況となっている。このため、製油側では、年初から価格改定を実施。中堅各社を含めて強姿勢で臨んだこともあり、3月後半から4月にかけて安値の是正を皮切りに、100~200円の値上げが実勢化したものとみられる。
 新穀の作付増加見通しと南米豊作を受けて、シカゴ大豆は9ドル半ばまで下落。一方で、カナダ菜種は好調な需要を背景に、先物相場は再び500カナダドルを回復しており、底堅い展開を見せている。為替は108円まで円高に戻ったが、100円近辺だったことからすると、まだ戻りきれていないというのも事実だ。
 前期決算は、各社とも概ね好結 で終わったものとみられるが、今期は厳しいコスト環境でのスタートとなっている。原料、為替はここにきて改善の気配も見えるが、少なくとも今4~6月の原料調達コストは、高値時の手当てとなっており、採算の悪化は継続している。収益改善に向け、各社とも積み残し分の是正に注力する方針だ。
 



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