日本界面活性剤工業会
   正副会長による記者会見開催  
  岡山専務が28年実績報告
 生産101%、出荷金額は前年並み
     
   日本界面活性剤工業会(東京都中央区・鳴瀧英也会長)は既報 り先週4月21日に、東京・丸の内の「パレスホテル東京」において第67回定時総会を開催した。
 総会終了後に懇親会を行い、中締め後には鳴瀧英也会長(三洋化成工業㈱取締役常務執行役員東京支社長)、前田一仁副会長(日油㈱取締役常務執行役員)、千葉弘之副会長(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ㈱代表取締役社長)が出席し、記者会見が行われた。
 会見では、岡山博之専務理事が平成28年度の界面活性剤業界の実績について次のとおり報告した。
▽界面活性剤それぞれの出荷実績
陰イオン活性剤の対前年比生産数量は96%で、出荷数量は97%と前年実績を下回った。なお、陰イオン活性剤ではLASに代表されるアルキル(アリル)スルホートが前年実績を大きく下回った(生産数量86%、出荷数量91%)ものの、台所洗剤の販売が好調だったためにASやAESなどの硫酸エステル塩が好調(生産数 105%、出荷数量104%)で、陰イオン活性剤では品目による明暗があった。陽イオン活性剤の生産数量、出荷数量はそれぞれ102%、101%だった。香りを付加価値として訴求した衣料用柔軟剤が前年と同様に販売数 を伸ばしたことがその要因とみられる。非イオン活性剤の生産量、出荷数量は103%、102%。その中で約44%の出荷数 を占めるPOEアルキルエーテルの出荷数量は衣料用洗剤の市場拡大に伴い増加した。両性イオン活性剤はここ数年、出荷数量が減少傾向にあったが、平成28年は一転して増加に転じ、生産数量、出荷数量とも106%だった。調合品の生産数量も伸長し、108%。産業用界面活性剤のイオン 実績も、全分野における界面活性剤の生産数量、出荷数量と同様の傾向で大きな差異はなかった。
▽需要分野 動向
平成28年の構成比(国内需要への出荷数 )は、上位の香粧・医薬、土木・建築、繊維、ゴム・プラスチックおよび生活関連の五需要分野はそれぞれ11%を超えており、合計では全体の61・3%を構成している。長期的な推移としては、繊維分野は減少傾向にあったが、近年は安定。香粧・医薬分野は増加傾向を維持し、平成24年に一位の需要分野となり、当年も一位となっている。
▽平成28年の輸出入実績
合計の輸出数量は11万1,917トン(対前年比98%)とわずかに減少。これは、中国およびアジア諸国における経済の停滞が要因として挙げられる。輸出金額は568億3,200万円(同93%)。輸出される活性剤全体の半数以上は非イオン活性剤であり、続いて陰イオン活性剤が主体となっている。各イオン界 活性剤(調合製品の単体原料)は輸出数 が減少(同95%)したが、その一方、調合品では輸出数 は経年的に増加(同109%)し、国内で販売されている数量よりもやや多い数量(約103%)が輸出された。
 輸入については、各イオン活性剤(調合製品の単体原料)および調合品をあわせた合計数 は9万6,490トン(同125%)であり、前年から1万9,392トン増加した。金額では197億4,400万円(同105%)で9億3,900万円の増加となった。輸入される活性剤の内訳は、前年までは陰イオン活性剤と非イオン活性剤とが主要品目だったが、平成28年では新たに調合品が著しく増加した。この調合品の増加分は平均単価がキロ当たり119円であり、比較的低価格の製品が主体となっている。
▽平成24年からの輸出入トレンド
輸出数量は平成24年から28年までは大きな変動は認められないが、平成27年度以降はやや減少傾向が認められる。輸出相手国として中国およびアジア圏の国々が多く、それらの国々での経済成長が停滞していることが要因として考えられる。輸入数量は平成24年度以降は経年的に増加している。平成28年には調合品の輸入が著しく増加したが、輸入金額での増加は数 の増加ほどではないことから、当該の調合品は比較的低価格の製品と考えられる。平成27年以降、陽イオン活性剤の輸入数量は増加傾向、平成28年には陰イオン活性剤の輸入数量の減少が認められた。
 



日清オイリオグループ㈱