南米の魚粉市況
   ペルー前期操業4月26日解禁
  漁獲枠280万トンで56%増加
 模様見で相場C&F1470ドル維持
     
   専門商社筋は4月27日、南米ペルーのアンチョビー(カタクチ・イワシ)漁2017年前期シーズンが、現地時間の4月26日に解禁した事を明らかにした。
 4月22~25日までのIMARPE(ペルー海洋研究所)による試験操業が堅調だった事から、漁獲枠も前年同期の180万トンを数 で100万トン(55・6%)上回る280万トンとしている。
 4月22~25日の官民合同による試験操業では、22日が1万8,707トン、23日が3万1,065トン、24日が3万7,059トンと、順調な漁獲が続いている。,
 ただ、法定サイズ(12センチ)以下の幼魚比率が、各地域平均で50%以上となっており、トルヒヨ港では解禁早々に2~3日のミニ禁漁が始まっており、280万トンの漁獲枠消化は不透明な状況となっている。
 アンチョビーの資源 については、北中部で778万トン、南部が116万トンのトータルで894万トンとなっており、漁獲枠の280万トンは、資源 比率で35%に当たる事から「資源量は十分にリサイクル可能な数量である」(魚粉トレーダー)として、資源量から見て、今回の漁獲枠設定が妥当である事を示唆した。
 アンチョビー資源 の分布は、沿岸から5マイル(1マイル=1・6km)以内が199万トン、5マイル~10マイル以内が191万トン、10~20マイルで380万トンとなっており、20マイル以内に資源 の80%が存在する事になる。
 資源別のうち、法定サイズ以下の8~9センチのアンチョビーが尾数ベースで72%、重量 ベースで43%となっており、資源量の50%が幼魚と云う状況になっている。
 魚粉相場については、漁獲枠が決まった事もあって、水産用のスーパープレミアム級(蛋白68%、ヒスタミン500以下)がトン当たりC&F1,470ドルと、解禁前に比べ、トン当たり30ドル(2・0%)と若干下落している。
 一方の魚油相場も下落しており、水産飼料向けでトン当たりFOB1,300ドルで、同400ドル(23・5%)の下落、サプリメント向けのωー3系で同1,700~1,800ドルと、同300ドル(15・0%)下落している。
 2016年前期シーズンは、ペルー沖の海水温が高い状況が続きプランクトンの発生が悪化した事から、アンチョビーの資源 が回復しなかった。IMARPEによる試験操業が3度も行われ、解禁は6月27日と、史上一番遅い解禁日となった経緯がある。
 この様な背景から昨年前期シーズンの漁獲枠は180万トン(2015年前期シーズンは258万トン)に急減し、解禁が遅れた分、抱卵が早まった事から90万トンの消化に終わっている。,
中国向けショートセール
魚粉ベースで25万トン優先
ペルー産魚粉の需給環境については、前期シーズンの解禁前から、中国向けに魚粉ベースで25万トン(漁獲ベースで110万トン)のショートセールが発生しており、当 のアンチョビー漁獲については、中国向けのショートセール解消に回る事になる。
 日本については、アフリカ産やアジア産魚粉も含め秋口までは手当てが済んでいる事から、ペルー産の買付けは、中国向けのショートセールが解消する5月末頃と見られている。
 



  2017年通関