原料相場動向
   カナダ菜種は需給タイトで上昇
  3月末在庫657万トン2割強減
 強材料多くシカゴ大豆も堅調に 
     
   原料相場は先週、全般に堅調な動きで推移した。とくに、カナダ菜種は三月末在庫が前年を二割超下回る水準となったことで期近の需給がひっ迫。ウィニペグ先物市場は7月きりが再び520カナダドル台まで上昇した。好調な需要を背景に旧穀のタイト感が続くことは確実な状況で、相場は当面、高止まりする見通しだ。米国大豆も先週の洪水被害やバイオディーゼルに対するアンチダンピング調査による大豆油の上昇などが強材料となり、シカゴ大豆は9ドル後半まで値を上げている。今週は、10日に米農務省需給報告、マレーシア・パーム油の4月需給統計が控えており、この二つの報告に注目が集まっている。
 カナダ統計局が5日発表した在庫報告によると、同国菜種の3月31日現在の在庫 は656万7,000トンで、前年同期(856万5,000トン)と比べ23・4%の減少となった。農場在庫が499万トンで同28・0%減、商業在庫が157万7,000トンで同3・4%減。国内搾油、輸出需要ともここまで好調な実績で推移しており、仮にこのままのペースで進捗すれば、期末在庫のひっ迫が懸念されるところ。現状、200万トン程度の期末在庫が予想されているが、これは約一カ月分に過ぎず、端境期を乗り切るには最低限のレベルと言える。また、50万〜100万トンあるとされた未収穫の菜種についても品質が懸念されており、搾油用として使えない可能性が高いことも、足下の需給ひっ迫の要因に。こうした状況から、ウィニペグ相場は先週も底堅い展開。中心限月の7月きりは520カナダドル台に上昇している。
 シカゴ大豆相場も先週はやや強含んだ。米中西部の洪水、アルゼンチンおよびインドネシア産の輸入バイオディーゼルに大幅な輸入関税が課せられるとの見方、カナダ菜種在庫の低水準、さらには中国が7月から輸入大豆に対する輸入課税を13%から11%に引き下げる可能性など強材料が噴出したため。7月きり先週4日、一時980セントまで値を上げた。一カ月前は948・50セントまで下落していた。ただ、17年産の作付 積拡大見通し、南米産の豊作確定で上値が重いことも確かで、ファンダメンタルズを考えると、このまま上昇を続けるとは思えない。
 このほか、マレーシア・パーム油も先週は堅調な動き。リンギット安が強材料となったほか、4月の輸出需要が前月を上回ったことや大豆油高も支援要因となった。
 今週は10日に、注目の統計が発表される。一つは米農務省の需給報告。17/18年度の需給予想で、米国大豆の期末在庫をどの程度に見積もってくるかがポイントとなる。事前予想は5億5,500万ブッシェルで、前年度の4億4,500万ブッシェルを上回るものと見られている。また、同日はマレーシア・パーム油の需給統計も発表予定。
 
     



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