関西油脂連合会
   総会後の懇親会で木村会長挨拶
  今年度も勉強会や懇親図る
 日清オイリオの日朝次長が乾杯
 
     
   関西油脂連合会(関油連)は16日、大阪・心斎橋のホテル日航大阪で「第14回定時総会」を開催した。当日は、平成28年度事業報告並びに収支決算、平成29年度事業計画・収支予算案を満場一致で可決承認した。
 引き続き、講演会が行われ、愛知淑徳大学の真田幸光ビジネス学部長が「混迷の世界をいかに読むか?」ーーをテーマに、約1時間半にわたってトランプ大統領誕生後の米国やイギリスの離脱で揺れるEU、さらには存在感を増す中国、そして北朝鮮の動向などを独特の視点で熱く語った。
 懇親会では、木村顕治会長(マルキチ社長)が「まずは第14回の総会で前年度の事業報告、会計報告、そして平成29年度の事業計画が承認されたことを報告する。今年度も引き続き、油脂業界各社の懇親を図っていくとともに、さまざまな形で勉強会をしていこうと考えている。真田先生の講演会では、聞けば聞くほど眉間にしわがよっていくようなお話しだったが、世界情勢がよくわかる、ためになる講演会であったと思う。たまたま、今日の午前中に大阪府経済産業局の方が『大阪府・大阪市はさまざまな助成金や施策を打っているが、なかなか利用してもらえないのは何故だと思いますか』と、当社にインタビューに来た。ディスカッションをしながらそれに答えたが、最終的には中小企業の経営者は相談していいことすらわかっていない。これから何をしていいのかわからないのに、施策だけ出されても利用しようがないし、相談しようもない。そこが問題ではないですかということになった。今日の真田先生のお話しを聞いて、関油連がもう一つやらなければいけないなと感じた。それは、われわれ業界の経営者がもう少し密に集まって、こうした混沌とした世の中がこれからどうなっていくのか、私たちは業界として、どう備えをしなければならないのか、どういった考え方をしていけばいいのか、出口は見えていないが、みんなで話し合いを重ねていくことが業界団体として大切なことではないかと思った次第である。今期の事業計画の中には盛り込んでいないが、今後、役員で話し合い、会員が集まっていろいろなことが話し合える機会を作っていきたいと思う」とあいさつした。
 引き続き、来賓あいさつに移り、はじめに全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)が「(昨年10月の総会で)第20代の会長という大任を仰せつかっている。本日は関油連の定時総会が滞りなく終えられたことにお祝い申し上げる。講演会では白熱したお話しをいただいたが、最後に国内の消費が伸びていないということだった。われわれ油を飲食業界に売っている者としては、もっと内需の拡大が必要で、インフラの設備投資、さらには企業の交際費もどんどん使うようにした方が良いのではないかと思っている。新聞記事によると、この30年間で需要が20分の一になったものがあるという。それは国土地理院が発行している2万5,000分の一の地図である。学生時代に山歩きをしていたので、そういった地図を買っていた覚えがある。35年前は年間約1,000万枚売れていたのが、今は40万枚しか売れないとのことだ。これは当然、スマホが普及したことによるもの。つまり需要が変わり、生活行動が変わって、需要がなくなったという顕著なものであると思う。しかしながら、われわれが扱っている油は、日本の人口が減っているのは仕方がないが、一人当たりの消費 はそれほど変わっていない。現在、油の脂質に注目が集まっており、例えばDHA、そしてアマニ油、えごま油、ゴマ油、オリーブオイルなどが見直されている。脂質は人間が生きていく上で絶対に必要なものであり、いかに良質なものを摂るかに消費者も関心を持ち始めている。油を扱う業界のメンバーとしては、油の良さや健康性、機能性を詳しくマメに紹介しながら油の拡売に努めていきたい。全油販連として今年は、いろいろな委員会を設けて進めていく方針だ。関油連の皆さま方においても、ご協力をいただきたい」と祝辞を述べた。
 この後、日本植物油協会会長会社で日清オイリオグループ大阪支店の日朝真人次長が乾杯の音頭。日朝次長は「昔から『油を売る』という言葉があるが、悪い話しで言われており、サボるとか世間話しをするということだ。しかし、この語源の由来は、江戸時代に油商人が油を売った時に、油というのは粘り強く、尾を引くということで、切れるまでの間、少し世間話しをしていたということで、そこから生まれた言葉であると聞いている。無 話し、世間話しは悪いことではないと思う。とくに食用油の業界は、人と人との付き合いが一番大事な業界であると考えている。先ほど、木村会長からお話しがあった り、良いコミュニケーション、良い情報交換を製販で行い、価値のある油を売っていくことが本当の意味での『油を売る』ということではないかと思っている。これからの懇親会でも、ぜひ皆さまで油を売っていただきたい」とあいさつし、高らかに杯を上げた。
 懇親会の最後は、中川雅弘副会長(中川油脂社長)の油締めで散会した。
 



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