愛知油脂卸協同組合
   総会後の懇親会で太田理事長挨拶
  油の価値向上に取り組む
 日清オイリオの長岡支店長祝辞
 
     
   愛知油脂卸協同組合は17日、名古屋市西区のレセプションハウス名古屋逓信会館で「平成29年度 常総会」を開催した。当日は、平成28年度事業報告並びに決算、平成29年度事業計画並びに予算案を可決承認した。また、役員の一部改選を行い、浅田俊広理事(愛知県石油業協同組合)が退任し、新理事に中沢祐喜氏(幸商事取締役)を選任した。★,
総会後には、製販懇談会が開かれ、日清オイリオグループ中部支店の倉田久也業務用グループ長が「今 の油脂事情について」ーー7をテーマに大豆、菜種、パーム油、オリーブオイルなど直近の原料動向を報告。倉田グループ長はその中で、原料相場が依然として高止まりしている現状についても触れ、「皆さまのご協力で、年明けから油価の是正を進めている。しかしながら、コスト高には追い付いていない状況であり、なお一層のご協力をお願いしたい」と強調した。さらに、太田油脂開発マーケティング本部マーケティンググループ管理栄養士の小野紗織さんが「プレミアム市場における、えごまオイルについて」ーーをテーマに、健康性、機能性で伸びるプレミアムオイル市場、えごまオイルの動向ついて説明した。
 この後、懇親会に移り、太田理事長が「今年度は3つのことに取り組んでいきたい。一つは油の価値の向上。昨今、スーパーの店頭では油の棚が広がり、種類も増えている。業界にとっては非常に追い風を受けている状況だが、ただ、聞いてみると一回使ってみたがよく使い方がわからず、賞味期限がきて捨てられてしまうなどといった声も生活者から聞かれる。私たちは販売店として、もっとアフターフォローをすることが重要であると考えており、昨年度から開催している勉強会をメーカー側の協力をいただきながら継続的に行っていきたい。二点目は、全国油脂販売業者連合会との連携をより進めていきたい。東京、大阪、そして全国各地の方々と交流をし、各地域の経営者と話しをしてビジネスチャンスを広げていきたい。三点目としては、毎年申し上げているが製販1体となってメーカー側の意向、お客様の意向を橋渡する、そういったタッチポイントがわれわれ問屋の仕事であると思っており、メーカーと一体となって油脂業界を盛り上げていきたいと思っている」と述べ、引き続き積極的な組合活動を展開していく方針を示した。
 来賓あいさつでは、はじめに全国油脂販売業者連合会の宇田川公喜会長(宇田川商店社長)が「昨年の12月に、ユネスコの世界無形文化遺産に『山・鉾・屋台行事』ということで全国18府県、33件の行事が認定された。そのうちの5件が愛知県、岐阜が3件、三重が3件で三分の一を中京地区で占めている。ちなみに、愛知県は尾張市・尾張津島天王祭の車楽舟行事、知立市・知立の山車文楽とからくり、犬山市・犬山祭の車山行事、半田市・亀崎潮干祭お山車行事、蟹江町・須成祭の車楽船行事と御葭流し、となっている。こうした文化と伝統を守っているというのは中京地域に何か理由があるのかなと感じた。油屋も伝統をもって、良い油を説明していくということが今一番大事なことであると思っている。全油販連と合同で、さまざまな横断的な行事をということが昨日の関西油脂連合会の総会でも話しが出た。各地域の方々が全体で集まって親睦を図ることも重要であると考えている。委員会を設けて進めていく方針であり、全油販連の活動にご協力をいただきたい」と呼びかけた。
 さらに、日清オイリオグループ中部支店の長岡宏理事支店長が「昨年度は4〜12月までは原料、ミールのバランスが良く、そこそこメーカー側は利益をあげることができた。しかし、今年1月から一1転して環境が悪化し、4月以降も引き続いているというのが現状だ。各メーカーは年明けから値上げのお願いをし、皆さまのご協力もあって何とか山を登っている途中という状況にある。本日の勉強会では、弊社の倉田と太田油脂の小野さんの講演があった。私なりに感じたのは、倉田がお話しさせていただいた油業界の外部要因を考えると、どうも閉塞感が出てしまう。どうしても先行きが明るい話しはならないが、そういう環境を受け入れて、コストに見合った価格で売っていくということが必要である。一方で、小野さんの話しを聞くと、すべてが前向きの話し。油はこんなにいいものです、サプリ的オイルが伸びています、えごま油、オメガ3は健康に良く、市場も伸びています、などポジティブな話しだった。太田理事長が主張し続けている油の価値をアピールして、使い方と健康性を訴求していきたいと思っている。とくに家庭用市場は、マーケットの中身が変わってきている。プレミアムオイルが増えており、それはスーパーなど小売店のお客様に対しても時代が変わってきたということをはっきり言っている。ここにお集まりの会員、賛助会員メーカーの皆さまにおかれても、前向きに油を売っていこうと、そうすればまた、どんどん良いことが起こってくると思っている」と祝辞を述べた。
 この後、浅田俊広前理事が退任のあいさつ。乾杯では、Jーオイルミルズ名古屋支店の井本昭弘業務用グループ長が「太田理事長、長岡支店長からは油の価値向上というお話しがあった。私どもとしても皆さま方と一緒に油の価値をお客様にお届けするような仕事をさせていただければと思っている。日本植物油協会のホームページを見ると、昭和50年から業界のトップニュースが出ており、外部要因の大 輸入とか暴落、減産といった言葉が並んでおり、本当に閉塞感を感じ、近年では大豊作、TPPと並ぶ。今年は私ども『ラブ(LOVE)油』をキーワードにしており、油を愛し、皆さまにも油を愛していただき、伝統ある愛知県油脂卸協同組合の皆さま方と一緒に、お客様に油の価値をお届けする仕事していきたい」と述べ、高らかに杯を上げた。
 最後は、佐橋毅勇副理事長をはじめとする役員、全油販連の宇田川会長をまじえ、油締めを行い、散会した。
 



 ㈱Jーオイルミルズ