「食用動物油脂」商談
   6月渡しの食用動物油脂商談
 豚脂・牛脂共に1年間据置く
     
   専門商社筋は先週末の5月26日、国内の大手加工油脂メーカー向け2017年6月渡し「食用動物油脂」(豚脂・牛脂)商談が、豚脂・牛脂共に前回5月渡しの平均決着価格と同値据置きで決着した事を明らかにした。
 昨年の6月渡し商談で豚脂のみ2015年8月以来、11カ月振りにキロ当たり5円の値下げで決着していたが、当月は豚脂・牛脂共に12カ月連続での据置き決着となった。
 6月渡しの牛脂については、2015年の8月以来23カ月連続で据置き決着した事になる。
 今回の据置き決着で、国内の食用動物油脂価格は、豚脂がキロ当たり88円で、牛脂が同93円で流 する事になった。
 今回商談の需給環境は、昨年が閏年だった事もあって、今年のと畜の営業日数が一日少なく、豚脂・牛脂共に生脂の発生が減少しているものの、需要も低迷している事から需給のバランスは採れており、本年に入って食用については半年間連続で据置いている。
 特に、乳牛等の畜産農家の離農から、牛のと畜は減少傾向にある。農水省の食肉流 統計によると直近3月の豚のと畜頭数は144万3,645頭(対前年比99・9%)と、前年並みで推移しているものの、牛については合計で8万3032頭(同97・6%)に減少している。
 この様な背景から牛脂の発生は慢性的に減少している。需要 でも牛脂使用が多いマクドナルドは業績回復しているものの、店舗閉鎖の影響が継続しており、フライド<|テト向けの需要が長期に低迷している。
 一方で、豚脂(ラード)については、揚げ油で競合するパーム油が、長期安値傾向にある事から、食用動物油脂需要にも影響を与えているものと見られる。
 今後の商談の見通しは、堅調な2号油の輸出を背景に需給がタイト化している飼料用動物油脂分野で、7〜9月渡しYG商談の行方が食用にも影響してくるものと見られる。
 



  全国油脂事業協同組合

<