かどや製油㈱
   2017年3月期の決算は大幅増益  
  小澤社長が経営展望説明
 拡販策でリカちゃんとコラボ
   
 かどや製油㈱(東京都品川区・小澤二郎社長)は6月7日、東京・日本橋の野村証券本館7階講堂おいて「2017年3月期決算説明会」を開催した。当日は小澤二郎社長、戸倉章博取締役常務執行役員管理部長、丸林幸司経理課長が出席した。
 説明会では初めに戸倉常務が2017年3月期の決算概要について報告を行い「売上高は285億800万円で、前期比13億7,600万円(5・0%)の増収、売上原価が168億5,600万円と、原料価格の下落を受けて同17億4200万円(9・3%)の減少となった。販管費は80億6,900万円で、拡売条件費、広告宣伝費、販売促進費等の増加から同11億600万円(15・8%)の増加となった。この結果、営業利益は35億8,200万円で同20億1,200万円(128・1%)増と倍増した。経常利益は33億7,500万円で、同10億9,200万円(47・8%)増加、当期純利益は26億7,300万円で、同12億3,600万円(86・0%)の増益だった」と述べ当期の決算内容が前期に引き続き増収大幅増益だった事を報告した。
 2018年3月期の通期事業計画については、「売上高がほぼ前期並みの285億円、営業利益が同1,800万円(0・5%)増の36億円、経常利益が同2億2,500万円(6・7%)増の36億円、当期純利益が同2億2300万円(8・3%)減の24億5,000円の計画となった」と述べた。
原料需給タイト感が増す
今期平均到着価格は1150

 戸倉常務は、2018年3月期の原料動向についても言及し「直近はアフリカの主要生産国で豊作が続いたため、契約単価は下落傾向を示した。しかし、足元では、2016年の中国の年間輸入 が過去最高の90万トンに達した事や、直近の収穫国ではインドの春収穫が減産し、東アフリカも減産する見込みとの情報がある事から、2017年の年明け後相場は上昇基調にある。また、今後も国際市場は不安定な状況が続くと見られている。2017年3月期までの到着価格は、前期に安値で契約した貨物が入港している為、安値傾向を示したが、今期は需給のタイト感が増し到着価格が上昇する可能性がある。以上の背景から、2018年3月期の平均到着価格は、トン当たり1150ドル程度を見込んでいる」と語り、今後の波乱要因としては①中国等の急激な買付け②天候不順による減産③生産国の政情不安——等を挙げた。
 引き続き小澤社長が登壇し経営展望について説明を行い、特にその中で2017年3月期の総括と2018年3月期の事業計画について、「2017年3月期のごま油については、家庭用が期初から積極的な拡売を実施した。競合他社の値上げで当社との格差が縮まりプラス要因となった。加えて、アマニ油、えごま油等健康イメージブームも追い風となり、販売数 、金額ともに前期比で増加した。2018年3月期の計画は、純正ごま油発売50周年に伴う広告展開、消費者キャンペーン等を行い積極的に拡売する。他にも純正ごま油300gPET発売、純白ごま油の導入促進と拡売も予定している。業務用の今期は前期より原料安となった事から、大口ユーザーを中心に値下げ要求が強まり、販売単価は低下傾向になったが、600gPET製品の家庭用市場への売込等が奏功し、販売数 、金額ともに前期を上回った。2018年3月期も値下げ要求が強まると予想されるが、適正価格での取引維持に努め、600gPETを積極的に拡売し、外食ルートの販路開拓、中食、CVS惣菜等への売込み強化を図る。輸出用は、新規PB製品の受託等により、販売数 は前年比大きく伸長したが、販売金額は前期より円高に推移した事から微増に留まった。今期2018年3月期は、これまで北米中心だったが、今後はヨーロッパ市場を開拓する。販売金額も為替の影響も加味して40億400万円に増加する計画である」と語った。,
 小澤社長は食品ごまの販売については「今期の家庭用は価格競争が厳しかったが、練りごまは微細粒子の極細タイプにリニューアルした事で、油分の分離も無くなりユーザーの支持を得た。PB商品の新規獲得により前期に比べ、販売金額、数量共に増加した。2018年3月の計画は、青 やごま油等と合わせた店頭企画の実施、メニュー提案、販促什器の活用を進めていく。業務用については、今期は黒ごまがミャンマー産の高騰で、昨年4月に黒ごま製品の価格改定を実施した。白ごま製品は前期より原料安で、値下げ要求が強まり販売単価は低下したが、数 は増加した。2018年3月の計画は、引き続き適正価格での拡売に努めつつ、新規獲得により伸長を図る。極細ねりごま1kgを発売する」と語った。
 小澤社長は最後に売上拡大策についても触れ「かどやの純正ごま油の発売50周年を記念し、同じく誕生50周年を迎えた国民的キャラクターの〃リカちゃん〃(タカラトミー発売)を起用した50周年プロジェクトを2017年4月からスタートした。30代、40代、50代の主婦の90%がリカちゃん人形を触っており、コラボ企画に関するツイートも急増している。かどやオリジナルのリカちゃん人形が抽選で当たるキャンペーンも予定している。他にもYouTube公式チャンネルで、短い時間で視聴できる早送り料理動画(40秒〜60秒)を制作した。また、JR東日本、東京メトロ全線等で電車ステッカー広告を展開する」と語り説明を締括った。



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