日本畜産副産物協会
   定時総会開催  
 役員改選で田島会長を再選
 副産物三業界の発展のため努力
     
   日本畜産副産物協会(東京都港区)は9日、東京・太田区の大森東急REIホテルで「第19回定時総会」を開催し、任期満了に伴う役員改選で田島実会長(田島商店・副生物部会)を再選した。田島会長は、山口葵前会長が病気療養で退任したため、今年2月から会長を務めている。このほか、副会長には上田忠典氏(前田良商店・原皮部会)、福川武夫氏(創循ホールディングス・レンダリング部会)、松尾淳一氏(丸協食産・副生物部会)を選任した。総会の前には講演会が行われ、日本大学文理学部の田中ゆかり教授が「方言コスプレの時代」ーーをテーマに講演した。
 総会では、田島会長が「一昨年10月にTPP交渉が大筋で合意した。わが国の畜産は厳しい国際競争に直 するであろうと、それなりの覚悟をもっていたが、米国のトランプ大統領は就任早々、TPPからの離脱を表明した。このため、当面の危機感が薄れ、なかなかわかりづらい不透明な状況になってきた。このことが我が国の畜産にとって良いことなのかどうか、よくわからないが、国内の食肉生産を拠り所とする副産物業界にとって国内生産 の確保が最大の関心事である。今後の施策の動向を注視するとともに、畜産関係団体との連携の下、生産量の確保に努める必要があると考えている。当協会では原皮、レンダリング、副生物の副産物三業界が団結して、わが国の畜産業界の発展に努めたいと考えている。一層のご協力をお願いしたい」とあいさつした。
 引き続き、農水省生産局畜産部食肉鶏卵課の安松惠一郎課長補佐が大島英彦課長の来賓あいさつを代読。この後、平成28年度事業報告並びに収支決算、平成29年度事業計画、収支予算案などをいずれも満場一致で可決承認した。
 総会終了後は懇親会が開かれ、田島実会長が「今年の二月から、病気療養中の山口前会長の後を受けて、会長を務めている。皆さまご承知の通り、日本畜産副生物協会、全国原皮協会、日本レンダリング工業組合連合会の三団体が大同団結し、日本畜産副産物協会を立ち上げた、本日、第19回の定時総会を無事に終了することができたのは、歴代会長の野間さん、羽根田さん、堀田さん、本山さん、そして山口さんのご努力のおかげであり、改めて頭が下がる思いである。今日、選任いただいた役員16人のうち、7人が新任となった。新役員の新鮮な意見を取り入れながら、副産物三業界の発展のために気持ちを新たにして努力するつもりだ。会員各社のご協力を得て精一杯がんばっていきたい」と改めて決意を示した。引き続き、松尾新会長が「私も副会長として田島会長を支え、しっかりと協会運営に微力ではあるが力を尽くしていきたい」とあいさつした。
 この後、来賓あいさつに移り、農水省生産局畜産部食肉鶏卵課の大島課長が農水省生産局畜産部の大野高志部長のあいさつを次のとおり代読した。
 「昨年11月に政府・与党で取りまとめた農業競争力強化プログラムを強力に推し進めるため、今通常総会で八本の関連法案を審議、先月12日に農業競争力強化支援法が成立した。畜産分野においては、畜産クラスター事業等を活用した省力化機械の導入やキャトルステーションの整備等による農業生産基盤の強化を支援しており、繁殖雌牛の頭数が増加に転じているという明るい兆しも見えてきたところだ。豚についてもそうだが、と畜頭数を確保することが内臓や原皮の供給基盤に直結、レンダリングについても同様である。引き続き、国内畜産業が持続的に発展できるように肉用牛の生産基盤強化に取り組んでいく。協会におかれては、来月13日を内蔵との語呂合わせ(7月13日、713・ナイゾウ)で『モツ焼きの日』と定めるなど副産物を消費者に身近に感じていただける活動や副生物のさらなる安全性の向上に向けたHACCP導入準備、安定した原皮の行き先を確保するための海外市場調査などに取り組んでいると聞いている。また、本年4月からBSE対策の1部が見直され、と畜場における健康と畜牛のBSE検査がすべて廃止となった。貴協会並びに会員各社の皆さま方が畜産副産物の適正管理と有効利用にご尽力いただいた結 であり、深く感謝申し上げる。今後とも畜産副産物の加工流通を通じ、わが国畜産の健全な発展とバラエティ豊かな食生活の実現に引き続き貢献されるようお願いしたい」。
 新役員は次のとおり。

▽会長  田島実(田島商店・副生物部会)
▽副会長 上田忠典(前田良商店・原皮部会)、福川武夫(創循ホールディングス・レンダリング部会)=新、松尾淳一(丸協食産・副生物部会)=新
▽理事  伊藤英一(ビセラル・副生物部会)=新、大森一隆(東京芝浦臓器・副生物部会)=新、桜本行利(大阪南港臓器・副生物部会)=新、宮本宗武(日東皮革・原皮部会)、垣内利彦(旭畜産商事・原皮部会)、高橋征八郎(タカハシ・原皮部会)、萩野一郎(北海道南畜産事業協同組合・レンダリング部会)、本山逸郎(三共理化・レンダリング部会)、徳田昌彦(東京レンダリング協同組合・レンダリング部会)=新 
▽専務理事 伊藤剛嗣(事務局)
▽監事 林英彦(大津屋・原皮部会)、堀田政宏(愛知化製事業協同組合)=新。 
 



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