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   オリーブ油
   
 イタリア大幅減産で相場高値圏 
  スペインも高止まりで推移
 新穀は時期尚早も生産回復期待  
     
   オリーブオイルの国際価格が依然として高止まりしている。イタリアの大幅減産に加え、スペインの生産 も当初予想に届かなかったため。エキストラバージン(EV)はイタリアで6ユーロ超え、スペインも4ユーロ強と、いずれも急騰後の高水準を維持している。一方で、17/18年産については、両国とも生産回復期待が高まっている。「今のところ、オリーブの花のつきはイタリア、スペインとも良好。スペインで降雨が少なめなのがやや懸念されるが、今後、夏から秋にかけての天候に大きな問題が生じなければ、生産量は回復するとの期待が高まっている」(トレーダー筋)という。
16/17年のイタリアの生産 は、政府筋の発表でも最終的に16万トンにとどまったとのこと。前年の40万トンと比べ60%減で、2年前の約18万トンを下回り、過去最悪の落ち込みを記録した。大豊作後の反動というクロップサイクル的な要因に加え、生育期の天候不順を原因とするオリーブバエの発生が深刻な打撃を与えた。
 一方のスペインも当初予想された143万トン前後に届かず、現地サプライヤーの見方では126万トン程度にとどまったものとみられる。これは昨年11月後半からの収穫期に降雨が多かったためで、歩留まりの悪化や品質の劣化が影響したものとみられる。
 現地価格は両国とも引き続き高止まり。イタリアは値上がり前の昨秋はEVでキロ3・8ユーロ前後だったが、今年に入って5ユーロ後半から6・2ユーロ前後と、2年前の過去最高値並みまで急騰。現状も同水準の高値圏を維持している。スペインも昨年10~11月時点のキロ3・5ユーロ弱から4・1~4・2ユーロと高止まり。大幅減産となったイタリアからの買いも相場を下支えしている。在庫が極めて少ないことから、少なくとも新穀の生産回復見通しが出るまでは、現状の価格レベルが維持されるものとみられる。
 17/18年産の生産に関しては、今のところ、両国ともオリーブの花のつきは良といい、天候も大きな問題は生じていないという。若干懸念されているのは「スペインでやや雨が少ないこと」(同)。イタリアは北部でやや乾燥も、南部は良好と指摘。生産 を予想するのはもちろん時期尚早だが、「現段階においては、回復への期待が高い」(トレーダー筋)としている。
4月のオリーブ油輸入量4,829トンに
前年比14%減、単価EV前年並み
 財務省がこのほど発表した今年4月分の輸入 関実績によると、当月の「オリーブ油」輸入 は4829トン(1トン未満4捨5入、以下同)となり、前年同月と比べ13・9%減となった。内訳は、エキストラバージン(EV)が3,608トンで同8・7%減、ピュアが1,120トンで同19・8%減。その他分 油の輸入 は101トンとなっている。
 1~4月累計の輸入 は、EVが1万1,685トンで前年同期比6・6%減、ピュアが3,938トンで同12・3%減。その他分 油576トンを加えたトータル輸入量は1万6,199トンとなり、同9・0%減で推移している。
 当月の輸入金額はEVが20億5,176万4,000円、キロ当たり輸入単価は569円で前年同月並み。ピュアは5億2,492万3,5000円、同単価は469円で同2・9%(14円)の安値となっている。前月との比較ではEVが20円安、ピュアは44円安。
 イタリアの大幅減産に加え、スペインも当初予想を下回る生産 にとどまったことから、現地価格は引き続き高止まりしている。このため、今後の輸入価格は上昇するものとみられる。
なお、当月のイタリア産EVの輸入単価はキロ当たり712円で前年同月並み。前月(663円)との比較では16%(49円)の上昇。
 



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