「大豆粕」商談
   7〜9月渡しの「大豆粕」商談  
  前回からトン3000円安で終盤
 輸入ミール軟化も後半に影響
     
    製油メーカー筋は20日、米国産大豆の順調な生育を背景にしたシカゴ穀物相場の軟化から、 常より速いペースで進捗していた関東地区の配合飼料メーカー向け7〜9月渡し「大豆粕」商談が、先週末の16日までに調整分のワンショットを残して終盤入りしている事を明らかにした。
 成約価格については、前回4〜6月渡し商談の平均決着価格からトン当たり3,000円(5・6%)安値の同5万1,000円中心としている。 今回商談の背景については、国産大豆粕価格の指標となるシカゴ大豆ミール相場が、前回商談の決着時からの加重平均でトン当たり21ドル(6・3%)下落した(前回商談の平均がトン当たり331ドル、今回が同310ドル)。
 もう一つの要因である為替相場も前回商談の加重平均一米ドル=113円50銭が、今回は同111円と3円近い円高に振れており、何れの要因も国産大豆粕の下落要因となった模様である。
 指標となる輸入ミールの環境については「メインとなった中国産は、6月に入ると価格が緩んできて、国産の計算値よりトン当たり2,000円程度下落した事も、終盤の商談に影響を与えた。予想より安く手仕舞った事で、不満の残る商談となった」(製油メーカー油糧販売担当者)として、輸入ミールの終盤に掛けての軟化が、値下げに影響を与えた事を示唆した。
 今回商談の経緯については「4月初旬からスタートした今回商談は、一旦シカゴ大豆ミール相場が上昇し、本格化したのは、ゴールデンウィークを挟んでからであった。5月の連休終了までに3割6分まで進捗した。6月に入って6〜7割まで進捗し、先週末の6月16日までに8割超まで進展し終局入りしていた」(同)として、今回商談が 常の商談よりもコンスタントに進捗し、これまでにない早い終局をみた事を明らかにした。
 国内の大豆粕の需給環境は、搾油採算の有利性もあって大豆の処理 は増加傾向にあり、農水省の油糧生産実績によると1〜4月の大豆粕生産 は60万4,179トンと、前年同期を2万5,073トン(4・3%)上回って推移している。
 4月末の大豆粕在庫は、7万7,940トン(対前年比190・4%)と過剰状態であるが、他の飼料原料に比べた割安感から、4月の飼料配合率は12・2%と、前月から0・1ポイント上昇している。
豆粕終局受け菜種粕商談も始動
原料菜種高でレシオ70以上期待

 大豆粕商談の終局入りを受けて先週末から7〜9月渡しの「菜種粕」商談もスタートした模様である。値 置についてはハッキリしないものの、カナダの原料菜種相場が高騰している事から、大豆粕並みの値下げには応じていない模様である。
 ウィニペグ菜種期近相場は、直近の現地19日でトン当たり517・30加ドルと、前回4〜6月渡し商談が決着した3月29日の期近同493・80加ドルに比べ4・8%上昇している。
 仮に、菜種粕商談を前回と据置いた場合のレシオは72・5%となる事から、レシオ70%超を目指すなら、値下げしてもトン500円程度に限定される。
  因みに4月末の菜種粕在庫は4万5,775トン(対前年比100・6%)と前年並みで、需給バランスが取れた状態で推移している。
 
     



 日華油脂㈱