豆種油斗缶
   製油側値上げ継続も膠着状態に 
  計画未達で上期厳しい状況
 積み残し分を是正し収益改善を
     
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、引き続き製油各社が積み残し分の価格改定に取り組んでいるが、原料相場が弱基調に転換したことに加え、為替も110〜111円台と落ち着いた動きとなっていることもあって膠着状態での推移。年初から実施した値上げは200円を中心に浸透を見たが、「計画の半分にも満たず、上期の採算は大きく悪化している」(大手製油筋)とみられる。7〜9月の大豆粕が値下がりしていることも厳しく、足下の4〜6月の収益は前年を下回る公算が強まっている。採算改善には油価の是正が必須との認識。第14半期の決算が明らかになった段階で、改めて積み残し分について、価格改定を打ち出す可能性も取り沙汰されている。
 昨年後半からの原料高止まりと11月以降の急激な円安で、製油各社の収益が前第4四半期(今年1〜3月)から悪化したことは事実。原料調達コストが大幅に上昇したことから、製油側は年初以降、斗 で500円以上の値上げを打ち出した。円安という明確な理由が前 に出たことから、3〜4月にかけて200円を中心に値上げが実勢化。ただ、コストアップを吸収するには至らず、4月以降も継続して値上げ交渉を進めている。一方で、原料相場は米大豆、マレーシア・パーム油とも一時と比べ軟化。カナダ菜種は高止まりしているものの、為替が110円前後で落ち着きを取り戻したことも手伝って、値上げは全 に膠着状態に陥っていることは否めない。
 計画した値上げ幅に達していないことから、製油各社の収益がこの4〜6月、悪化していることは間違いない。7〜9月渡しの大豆粕がトン3000円ほど値下がりしていることも状況をより一層厳しいものとしている。今第1四半期の決算は恐らく、前年同期が好調だった反動もあり、減益となることが見込まれている。収益改善には「積み残した油価是正の実現が最低条件」(大手製油筋)と強調。第1四半期決算の発表後に、改めて価格改定への動きを強める可能性が指摘されている。
5月JAS格付前年比2.9%増
業務用は3万867トンで0.4%減に
 日本油脂検査協会は20日、今年5月分の食用植物油JAS格付実績を発表した。
 それによると、合計で10万4,188トンとなり、前年同月と比べ2・9%増となった。用途 では、家庭用が2万4,046トンで同5・7%増、業務用は3万867トンで同0・4%減、加工用は4万9,275トンで同3・7%増となった。
 今期4〜5月累計では、家庭用が4万8112トンで前年同期比2・4%増、業務用が6万6,043トンで同1・1%減、加工用が10万4,405トンで同1・3%増。業務用以外は前年増を維持。トータルでは21万,8560トンで同0・8%増で推移している。

 



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