カナダ菜種
   需要堅調で足下のタイト化続く
  先物相場は期近高止まり
 新穀作付は前年増の2,200万A前後
     
   カナダ菜種は、足下の需給がタイト。国内搾油、輸出需要とも堅調で、先物相場は期近が500カナダドル台を維持し、高止まりしている。総需要は2,000万トン超えまで拡大することが予想されており、期末在庫は100万トンを割り込む可能性も指摘。ひっ迫感は年度末にかけて、より鮮明となりそうだ。一方で、新穀の作付けは先週段階でほぼ完了。一部地域で土壌水分の過多などで遅れも見られたが、「全 は順調な進捗で終わった」(トレーダー筋)という。前年実績(2,037万エーカー)を上回る2,200万エーカー前後の作付面積が見込まれている。
 需要は今期も堅調な動きに終始している。
 シードの輸出量はトータルで1,100万トンまで拡大する見通し。国内搾油も930万〜940万トンと過去最高レベルまで増加するものとみられている。搾油状況については、直近のCOPA統計によると、カナダの6月21日までの1週間の菜種搾油 は17万3,417トンとなり、前週と比べ0・1%増。稼働率は81・1%、今期平均は88・5%、前年同期は82・6%。今期累計では818万4トンとなり、前年同期(728万4,678トン)と比べ12・3%増で推移している。
 総需要は2,000万トンを超える可能性が高まっており、タイトな需給を裏付け。16/17年産のカナダの生産 が越冬した分を含めて2,000万トンあるとしても、生産分を全て消費する構造となっており、期末在庫のひっ迫は否めない状況となっている。サプライヤーや調査会社によって期末在庫 の見方はまちまちだが、前年度の200万トン前後を大きく下回り、100万トン割れまで減少すると予想する向きも出ている。足下の需給は今後、さらにタイト化する方向も見え、先物相場における期近の高止まりは解消されそうもない。
 17年産の作付けについては、アルバータ州やサスカチュワン州の北部で降雨による土壌水分過多などで遅れが見られたというが、全 的には順調な進捗。一時期は高温乾燥も懸念されたが、最終的には前年実績を上回る2,200万エーカー前後の作付 積が見込まれている。単収を堅く見積もって生産 を予測すると、前年並みの2,000万トンは確保できる作付水準となっている。期先の相場が480カナダドル台に落ち着いているのは、十分豊作レベルが期待できる作付が見込まれているためだ。
 ただ、需要の強さは今後も続く公算が強く、仮に新穀が2,000万トン超えの生産 となったとしても、「すでに豊作(2,000万トン以上)を前提とした需給構造に変わっており、緩和感はなかなか湧いてこないだろう」(同)というのも確か。
 カナダ菜種相場は当面 、米大豆の軟化に追随する局面はあるとしても、底堅い展開が続くことは間違いないものとみられる。
 



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