原 料 ゴ マ
   搾油用ミックス1,100ドルも反転気配
  東アフリカが乾燥等で減産
 中国買い継続、インド産が焦点へ
     
   搾油用ミックスゴマ相場は、5~6月に収穫される東アフリカ産の減産見 しを受けて底打ち、反転する可能性が指摘され始めている。降雨不足などでタンザニア産が前年比1~2割減の予想。モザンビークも減少する見通しとなっている。注目される中国の買い付けは今年も堅調で、93万トンと過去最高の輸入高に達した16年とほぼ同じペースで推移しているという。当 、中国の需要は織り込み済みで、今後の相場を左右する大きな要因となるのはインドの生産 。今のところ、「サマークロップに減産するとの話しは伝わっていない」(トレーダー筋)とされるが、今後の動向が注目される。6月後半段階で、アフリカ産の搾油用ミックスゴマ相場はトン当たりC&F1,100ドルと横ばいも、東アフリカ減産で一部では値上がりする局 も予想されている。
 西アフリカのミックスゴマ生産 が減産するとの見方から、相場は年明け以降強含み、3月には1,250~1,300ドルまで上昇した。これは昨年末と比べ25~30%の高値。1方で、最終的に西アフリカ産は若干減少したというものの、ナイジェリアが15万トン、ブルキナファソが10万トンと「そこそこの水準は確保できた」(同)としている。ただ、西アフリカ各国では外貨不足から、従来、ゴマに関係のない輸入業者が換金作物としてのゴマに目をつけ、買い付けを行った模様。「ローカルの新規参入者が入ったことから、輸出の仕方がわからないなどでホールド。結果、収穫量はあったが船積みの遅れなどが発生した」(同)という。
 こうした状況下、西アフリカからの供給が滞ったため、中国は豊作となっていたスーダン産でカバーし、900ドル割れの安値水準で買い付け。スーダンは経済制裁などから国際マーケットとして表に出てこないため、結局、中国の買いが隠れる形となったことなどが春先以降の相場軟化の一因となったものと見られている。
 4~6月と相場は1,100ドルに値下がりしたが、ここにきて東アフリカ産の減産が大きくクローズアップされており、反転する気配も出てきている。タンザニアは13万~14万トンの見 しで前年比1~2割減。降雨不足による生育不良に加え、「メイズ(現地の食用トウモロコシ)の国内価格が急騰。1・5~2倍に跳ね上がったことからゴマから作付けがシフトした」(同)ことが要因で、1部では3割減になったところも出ているとされる。また、モザンビークは前年の4万トンから3・5万トン程度に減少。「雨が多く、収穫が遅れたことなどが影響した」(同)としている。
 東アフリカの減産で、相場は強含みに転換する気配が見える中、次の焦点はインドの生産動向に移る。今のところ、同国の生産状況に「減産の話しは伝わっていない」(同)というが、今後のサマークロップ、さらにはモンスーン後のクロップの生産動向が注視される。
 また、中国の買い付けも相場を大きく左右する材料。同国は16年、過去最高となる約93万トンを輸入。「17年においても今のところ、昨年と同様のペースで買い付けている」(同)という。一方で、中国のゴマ港湾在庫は春先まで、17万トン程度に増加し、適正とされる12万トンから5万トンほど積み上がった模様。これは、同国の環境規制が厳しくなり、剥きゴマやゴマ搾油工場が操業停止となったことが影響したという。ただ、徐々にクリアされてきているとの見方で、港湾在庫は適時引き取りされ、水準は下がってくるものと見られている。

 



 2017年通関