カナダ菜種
   17年産作付面積2,284万A過去最高
  生産量は2,000万トン超えを期待
 堅調な需要でタイト、相場強い
     
   17年産カナダ菜種の作付面積は、過去最高の2,284万エーカーとなった。現地6月29日、カナダ統計局が発表した。前年実績(2,037万エーカー)と比べ12・1%増、4月後半に発表された意向 積2239万エーカー、事前予想の平均2,220万エーカーもともに上回った。このまま生育に問題がなければ、単収を堅く(40前後)見積もっても、生産 は2,000万トン超えが見込まれる。一方で、国内搾油、輸出で2000万トン前後の需要が現実となっている中、これは最低限の生産レベルと言え、需給の緩和は想定できない。米大豆に左右される局面は変わらないとしても、先物相場は引き続き、強地合いで推移する公算が強い。
 新穀の作付は全 に順調。一部地域で乾燥や逆に水分過多で若干の遅れが生じたが「平原3州全体として見れば、まずは順調に進捗した」(トレーダー筋)という。このまま7~8月の天候に問題がなければ生産 は引き続き、2,000万トン超えが見込まれる。「前年と比べ作付 積は一割強増える。イールドを過去最高水準となった16年の44~45から一割減の40と堅く見積もって計算しても、生産量は2,000万トン強に達する」(同)との見方。単収が16年に近づくようだと2,100万トン台も十分に視野に入ってくる。
 一方で、現下の需要を考えると、2,000万トン台の生産 は最低限のレベルで、逆に言うと「このぐらい収穫できないと、需給は1気にひっ迫する」(同)のは避けられない。国内搾油は好調で最終的には900万トン台前半まで伸びる可能性を指摘。輸出需要も堅調な動きに終始しており、1,100万トン前後が予想されている。収穫越冬分を含めて16年の生産量をどう見積もるのかで数字が変わってくるが、2,000万トンあったとすると、旧穀(16/17年)の期末在庫は200万トン前後の予想。一部で作付けが遅れたことから、収穫も遅れた場合、「新穀の出回るまでの8~9月の端境期における供給に不安が生じかねない」(同)と指摘されている。足下の需給にタイト感が強いことがウィニペグ定期の期近高止まりを演出している。
 中国の動向については、同国の搾油マージンが良くないため、現状は静観。ただ、今クロップもカナダから400万トン超えを買い付けており、需要自体は強い。同国の菜種生産 は1,000万トン強と見られているが、一部では、そこまで多くはないとの見方もあり、今後も中国の買い付け動向は需給、そして相場を大きく動かす要因となることは間違いない。
 その先物相場だが、期近7月きりはタイトな需給を映して550カナダドル台と高止まり。新穀限月も再び500カナダドル台に乗せてきた。さらに、ここにきて懸念材料に浮上してきているのは豪州の状況。降雨不足が深刻化しており、減産の可能性が取り沙汰されてきた。秋までは雨があり、作付けは順調だったようだが、5~6月の冬場にさしかかり干ばつ状態にあるとされ、播種したものの芽が出ない、あるいは生育が遅いなどと今後の収穫 に大きな打撃を与えそうな状況が見えている。前年の生産 は400万トン近くあったとされ、現状そこから50万トン、場合によってはさらに減産するとの見方も出てきている。豪州が減産となれば、パキスタンやバングラデシュ、中東の需要がカナダに向く可能性もある。EUも前年から若干減となっていることも含め、カナダの新穀の需給は一層、タイト化することが不安視されている。
 



  2017年通関/魚粉