カナダ菜種
   新穀生産量2000万トン超えに期待感  
  国内搾油、輸出需要は堅調
 タイトな需給継続で相場底堅い
     
   17年産カナダ菜種の生産量は、過去最高水準の作付面積となったことを背景に2,000万トン超えの期待が高まっている。一部地域で高温乾燥懸念が生じているが、全般はここまで順調な進捗。今後の天候に問題が起こらなければ、昨年を上回る大豊作となる公算が強い。一方で、国内搾油、輸出とも需要は堅調で、需給の緩みは想定できない。豪州産菜種の大幅減産が予想される中、カナダへの需要がさらに高まる可能性も指摘されている。タイトな需給は当面続きそうで、先物相場は今後も底堅い展開が見込まれている。
 今クロップは、サスカチュワン州やアルバータ州の北部が多雨による過剰な土壌水分の影響で作付けの遅れが見られたものの、概ね順調に推移。結 、作付面積は2,200万エーカー前後と見られ、6月後半にカナダ統計局が発表した2,284万エーカーは下回るものの、前年実績(2037万エーカー)を上回り、過去最高水準を記録した模様。
 一方で、6月後半から7月前半にかけて、サスカチュワン州、アルバータ州の南部、米国との国境に近いエリアで高温乾燥天候となっていることは懸念材料。「現状も乾燥が続いており、向こう2週間の天気予報も雨が少ないとのことだ。従ってこの地域においては、単収が低下する可能性も出ている」(トレーダー筋)という。ただ、中部から北部にかけては適度な降雨があり、このまま天候の悪化が生じない限り、平均単収はエーカーあたり40ブッシェルを確保できそうな状況。従って生産 は現段階で2,000万トン超えが見込まれている。これは前年実績(1990万トン)を上回り、過去最高となる。16年産の生産 についてはこれまで、越冬した分を含めて2,000万〜2,100万トンとの見方だったが、当初想定よりも越冬分が2割ほど少なかったされ、加えて単収も悪かったことから、最終的には2000万トンに届かなかったもの見られる。
 2,000万トン台の生産 が期待されるものの、需給は引き続きひっ迫感が強い。需要が堅調なため。900万トンを超える国内搾油、輸出も1,100万トン前後が見込まれており、16/17年度の期末在庫は180万〜190万トンの予想。17/18年度についても国内搾油、輸出合わせて2,000万トンの需要見通しは堅く、「このまま天候等に問題がなく、新穀の生産が2,000万トン超えとなったとしても、在庫は200万トン強と若干の増加にとどまり、タイトな需給を解消するまでには至らない」(同)と指摘されている。
 需要面でカギを握る中国については今期、400万トン弱の購入。
 現状は、搾油マージンが良くないことから買い付けは静観状態にあるようだが、17/18年についても、前年を上回る400万トン台前半の買いが見込まれており、今後もその動向が需給、そして相場を大きく動かす要因となることは間違いない。
 このほか、大きな懸念材料となっているのは豪州の減産予想。乾燥天候によって、前年の400万トンから、300万トン割れまで大きく減少するとの見方が台頭している。豪州が減産となればパキスタンやバングラデシュ、中東などの需要がカナダに向き、さらなるひっ迫を呼ぶ可能性も強まる。
 


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