豆種油斗缶
   製油側値上げ継続も相場保合い 
  米大豆高騰で先行き不透明
 コスト上昇懸念、油価是正急務
     
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、7月入り後も相場は保合ったまま推移。採算が悪化している製油各社は「価格改定の旗は降ろしていない」と強調するが、マーケットではここにきて安値も散見され始めてきている。一方で、高温乾燥を背景にシカゴ大豆は上昇傾向にあり、タイトな需給でカナダ菜種も高止まり。今後のコスト環境に関しても暗雲が漂い出してきた。製油各社の決算は今上期、前年を下回る見通しが色濃く、今後の搾油採算も不透明感が強い。改めて積み残し分の価格是正を進め、収益改善の道筋を確かなものにしたい。
 原料調達コストが大幅に上昇した年初から、製油各社は斗 については500円以上の価格改定を打ち出し、得意先と値上げ交渉に臨んだ。為替の円安に対してはそれなりに理解が進んだことから、3〜4月までに「おおよそ100〜200円の値上げは実勢化に向かった」(流 筋)。ただ、当然ながらコストアップを吸収するには十分でなく、製油側は4〜6月も油価是正を継続。しかしながら、シカゴ大豆が一時、9ドル近辺まで下落するなど原料相場全 が軟調に推移したこともあって、市況は徐々に弱気なムードに転換した。
 一方で、計画した値上げ幅に届いていないことから、製油各社の収益がこの上期、悪化傾向にあることは間違いない。8月前半には各社の第1四半期決算が発表されるが、前年同期が好調だった反動もあり、減益となる公算が強い。これだけでも、積み残した価格是正をやり切らなければならないはずだが、7月に入って米国大豆が急騰。現状も高温乾燥懸念が払拭されておらず、高止まりするカナダ菜種も含めて、今後の原料コストにも不透明感が漂い始めてきている。市場は4〜6月の軟調さを引きずる形で安値が散見されているが、米国の天候相場次第では下期の原料コストも一段高となりかねない。当初予定した値上げ幅に届いていない上に、先行きのコスト状況も厳しさを増している。まずは、積み残した価格改定をやり遂げることがいま、製油各社に求められている。
6月JAS格付前年比3.2%増
業務用は3万3452トンで0.1%減に
 
 日本油脂検査協会は20日、今年6月分の食用植物油JAS格付実績を発表した。
 それによると、合計で11万4,313トンとなり、前年同月と比べ3・2%増となった。用途 では、家庭用が2万7359トンで同6・8%増、業務用は3万3,452トンで同0・1%減、加工用は5万3,502トンで同3・5%増となった。
 今期4〜6月累計では、家庭用が7万5,471トンで前年同期比4・0%増、業務用が9万9,495トンで同0・8%減、加工用が15万7,907トンで同2・1%増。業務用以外は前年増を維持。トータルでは33万2,873トンで同1・6%増で推移している。
 


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