日加菜種予備協議
   カナダ菜種生産2050万トンの見通し 
  一部天候懸念も過去最高
 需要堅調で旧穀、新穀ともタイト
     
   日加菜種協議日本代表団は27日、東京・霞が関の農水省で記者会見し、7月13日にカナダで開催された「第41回日加菜種予備協議」の概要を説明した。会見では、団長を務めた水本充希氏(日本植物油協会国際部会長、Jーオイルミルズ原料部長)、日本植物油協会の齊藤昭専務、油糧輸出入協議会の井上達夫専務がカナダ側から示された17/18年のカナダ菜種の生産・需給見通しなどについて報告した。
 新穀の生産 は2,050万トンの予想。前年の1,987万トンを3・2%上回り、過去最高を更新する見通し。今クロップは、サスカチュワン州やアルバータ州の北部が多雨による過剰な土壌水分の影響で作付けの遅れが見られたものの、概ね順調に推移。一方で、6月後半から7月前半にかけて、サスカチュワン州、アルバータ州の南部で乾燥天候に。その後、アルバータ州南東部とサスカチュワン州南西部において降雨が見られたというが、この雨でどれほど改善するかは不透明との見解。ただ、全 は良好で作付 積は過去最高水準の2,200万エーカーまで拡大。昨年の平均単収であるエーカーあたり43・2ブッシェルは下回るものの、17年産についても同41・6ブッシェルと高単収を見込んでいる。
 生産量は史上初の2,000万トン超えの予想となっているが、需要も極めて堅調。国内搾油、輸出で計2,000万トンの需要があることから、カナダ側では「実際の生産 はこれよりも大きくなることを願っている」としている。これから7月末から8月にかけての生育終盤の天候に問題が生じ、仮に2,000万トンを割り込むようなことがあれば、需給は一気にひっ迫感を強める恐れがある。
 需給見通しについては、旧穀16/17年が国内搾油911万トン、輸出1,097万トンで期末在庫は187・5万トン、在庫率は9・22%。17/18年度は国内搾油が920万トンで若干増、輸出は1,094万トンで前年並みを見込み、期末在庫は205・6万トンの予想。在庫率は10・08%と、わずかな改善を見込んでいる。
 17/18年度の輸出見通しの内訳は日本が222・8万トン(前年実績220・7万トン)、中国が430万トン(同398・3万トン)、米国が58・8万トン(62・5万トン)、UAEが78万トン(同89・7万トン)、パキスタンが92・9万トン(同83・3万トン)、欧州が55・1万トン(同78・2万トン)、バングラデシュが12万トン(同8・3万トン)ーー。中国は前年、夾雑物の問題があり、やや減少したが、この問題は解決されており、再び400万トンを超えてくるとの見方。現状、同国の搾油マージンはあまり良くないというが、中国の国内の菜種生産 は2009年の1,300万トンから今年は550万トンまで減少しているとの説もあり、潜在需要はさらに高まっている可能性は否定できない。同国の買い付け動向には、今後も注視する必要がある。
 需給は予想通りに推移すれば旧穀も新穀もタイト。カナダ側が指摘する通り、17/18年度の期末在庫が200万トンというのは、前年に比べると増加しているが、年間の需要が2,000万トンとすれば月の需要は170万トンということ。7月末から新穀が出回る9月半ばまでを賄うにはギリギリの水準であることは間違いない。収穫遅れなどが起これば、需給はさらにひっ迫することになる。
 



 2017年原料輸入