加工用油脂
   7〜9月渡しローリー物商談
  豆油据置き種油3円上げ
 原料環境は菜種が若干厳しく
 
  原料環境は菜種が若干厳しく
製油メーカー筋は先週末の28日、大手加工油脂メーカー向け7〜9月渡しローリー物(菜種・大豆白絞油バルク積み)商談が、前回4〜6月渡しの平均決着価格に比べ大豆油が据置きで、菜種油がキロ当たり3円の値上げで7月18日の週に掛けて決着していた事を明らかにした。
搾油原料については、菜種に比べて、大豆の軟化が若干大きかった事から、大豆油と菜種油の間にキロ当たり5円の格差が付く事になった。また、契約 については、猛暑下の不需要期にも関わらず例年並みをキープしたとしている。
今回の商談決着で、国内の7〜9月渡し大豆油、菜種油のローリー物価格は、大豆油がキロ当たり215〜218円で、菜種油が同220〜223円で流 する事になる。
搾油採算的に見て、大豆油の方がやや有利で、加工油脂サイドからは、大豆油の値下げ要求があったが、シカゴ大豆は天候相場に入っており、点でみれば10ドル割れに下がっても、翌日には10ドル超えに回復する等、長期的には米国産地の高温乾燥天候により強含む可能性が強い事から、製油サイドは値下げ要求には応じなかった。
原料菜種については、前回商談時の520加ドルが、商談が動いた6月20日近辺が同517加ドルと、ほぼ同じ水準であったが、前回4〜6月渡し商談では、大豆油、菜種油共にキロ当たり15円の値上げ発表に対して7〜8円の値上げに留まっており、今回商談では積み残し分の精算も含まれる内容となった。
製油メーカー各社は、昨年末から今年に掛けて、ローリー物(バルク積み)でキロ当たり30円以上の値上げを発表していた。前回4〜6月渡し商談までに都合15円の値上げを実績化しており、今回商談が注目されたが、シカゴ大豆を中心に原料相場が軟化し、積み残し分の完全精算とはいかなかった。
今回の商談環境については「加工油脂サイドは、マーガリン等の加工製品が、家庭用は依然として厳しいもののパンの練り込み等の業務用需要が回復してきており、契約 が前年並みに戻っている。また、4〜6月期のキャリーが少なかった事も今回商談が早まった要因になっており、6月20日前後には、交渉が始まりバルク物の値 置がハッキリしてきた」(製油メーカーバルク販売責任者)として、今回商談がキャリー不足から例年より早めにスタートした事を明らかにした。
10〜12月渡し原料環境厳しく
菜種を中心に価格是正を継続
製油メーカー筋は同日、次回10〜12月渡し商談についても、現状の原料相場環境が続けば、これまでの積み残し分の精算も考慮し価格是正の継続で望む事になるとの判断をしめした。
10〜12月渡しの大豆粕商談が本格化して、同期の原料を手当てする事になる事から、「値上げ幅については、現時点では言及出来ない」とした上で、「米国の小麦生産地のノースダコタ州で干ばつが発生し、小麦に減産見 しが出て、カナダ産小麦にシフトする可能性が強い。カナダのパイプラインは小麦優先となる事から、カナダ産菜種の流 への影響が懸念され、菜種相場にとっては強材料となる」(同)として原料環境の厳しさが、菜種を中心に継続する見通しを示唆した。
 



 日本植物油協会