かどや製油㈱
   第1四半期決算増収大幅増益に
  家庭用ゴマ油の販売が好調
 600gPET濃口で新規需要開拓
 
  かどや製油㈱(東京都品川区・小澤二郎社長)は8月1日、東京・下目黒の「香港園」で記者会見し、2017年第1四半期決算の概況や販売動向、さらに直近の原料動向などについて報告した。当日は、小澤二郎社長が今第1四半期を総括。佐野雅明専務が市場・原料動向を説明した。また、純正ごま油50周年記念キャンペーン「かどやの純正ごま油50周年オリジナル リカちゃん人形プレセントキャンペーン」の概要について、同社マーケティング課の福島香美課長と担当の那須美衣子氏が説明を行った。
 今第1四半期決算は、売上高75億5,100万円で前年同期比3・2%増、営業利益13億5,900万円で同102・5%増、経常利益13億6,400万円で同147・2%増、4半期純利益9億2,200万円で同152・2%増と増収大幅増益となった。小澤社長は「まずまずの状況で推移。一か月平均で見ると、売上げは25億円余り出ており、営業利益・経常利益では4億円の大台に乗ってきている。7月についても、第1四半期と同様のペースで走っている。恐らく、8〜9月も同じような内容でいけるのではないかと思っている。今年、純正ごま油を発売して50周年を迎えた。それに合わせてキャンペーンを展開しており、さらに盛り上げていきたい。ロングランで消費者の皆さまに可愛がっていただいており、もう一段弾みをつけて売上げを伸ばしたいと考えている。財務的な条件が変わらなければ、今期はこのまま順調な業績で乗り切れるものと期待している」と総括した。
 引き続き、佐野専務が第1四半期の販売動向について報告。主力である家庭用ゴマ油の販売状況は「前年同期と比べ5%増。15年との比較では20%強のアップ。値上げを実施し、厳しい状況となった14年との比較では実に1・7倍となっている。家庭での調理が減少しているなどと言われているが、ゴマ油は家庭で受け入れられているものと感じている。オリーブオイルも同様だが、いろいろな料理へのアプリケーション、使われ方がマスコミやインターネットを して広く行き渡っていることが大きな要因ではないかと思っている。今4〜6月の実績が5%増ということで、やや伸びが鈍化してきたのではと思うかもしれないが、これには理由がある。実は600gのPETボトルを昨年の11月に発売。これがわれわれの想定以上に家庭用で受け入れられ、スーパーでの定番化が進んでいる。想定の倍ぐらいの数 が出ており、こんなに売れるのかというぐらい売れている。大容 のものを買いたいというニーズに応えたことと同時に、『濃口』がスーパーで品揃えしやすいという声をいただいている。また、キャッシュ&キャリーの棚においても売れ行きがよく、レストランでも使われている。濃口はパンチがあり、中華料理店でも評判がよい。ただ、元々、600gは業務用として開発したもので、この売上げ数字は業務用にカウントしている。これを家庭用で計算すると、さらに伸長しているということだ。従って、伸びが鈍化したということではなく、ゴマ油の新しいジャンル、品揃えとして、スーパーで受け入れられているとの認識を持っている」と昨年新発売した600gPET、とくに「濃口」が新たな需要を掘り起こしていることを明らかにした。
 さらに、佐野専務は「今年の秋には400gPETの濃口を11月に発売する予定。流通側から、もう少し容 の少ない濃口はないのかという要望が多くあり、それに対応するもの。スーパーの棚を見ると、われわれのフェイスをさらに増やすのは、すでに大きすぎて難しくなってきている。同じ黄色のラベルで増やすのは無理がきているが、濃口を発売することによってスーパーの棚における品揃えを増やすことができる。スーパーのゴマ油の棚を見ると、何となく黄色っぽい。この中に(濃口の)オレンジ色を増やすと、非常に目立つ。600gのPET、とくに濃口の売上げが好調で、上乗せ要因となっている」と説明した。業務用に関しては「あまり成長を期待していなかった。計画も前年並みの想定をしていたが、1昨年と比べ、昨年から今年にかけて15%ほど伸びている。外食メニューの中にゴマ油が多く使われていることが好影響。鍋つゆや冷やし中華など、いろいろなジャンルで加工ユーザーがゴマ油をメニューのキーとして使っている。また、麻婆豆腐や焼肉のタレなど従来ユーザーの商品も堅調に推移。一般加工食品の売上げが前年を超えることは、なかなか厳しい状況の中、ゴマ油を使った商品は押しなべて好調。従って、当社の業務用の売上げも非常に安定している。また、食品ゴマについても業務用が堅調。練りゴマについても、冷やし中華需要などから、好調な動きとなっている」としている。
 原料動向については、過去2年半で一時2,000ドルまで上昇したが、その後は下げに入り、1,000ドルを切る局 も出ているとした上で、相場の大きなカギを握る中国について今年は買い付けがスローであるとの認識を示した。一方で、「ここにきてタンザニア、モザンビークなどの生産 が減少している中、相場はここ2〜3週間で急激に上がっている。搾油用は現在、1,200ドルまで上昇している」と警戒感を示した。
 継続して実施している販売50周年記念キャンペーンに関しては今秋、純正600g(濃口含む)、400gなど各種ゴマ油商品を対象に、「オリジナルリカちゃん人形」が3,000人に当たるプレゼントキャンペーンを展開する。期間は今年10月1日〜来年1月31日まで。応募方法はWEBかハガキ。
 



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