豆種油斗缶
   8月全般も相場は横ばいで推移 
  製油第1四半期の収益悪化
 当初目標の値上げ幅実現急務に
     
   関東地区の大豆油・菜種油業務用斗缶市場は、8月全般も相場は保合いで推移。第1四半期の収益悪化が明らかになった製油各社は「改めて価格是正に努める」と強調しており、値締めに向けた取り組みを強化する方針を打ち出している。米大豆は天候改善で一時と比べ落ち着いた展開も、カナダ菜種は依然として高止まり。10〜12月のコスト環境も決して予断を許さない状況となっている。収益改善には油価を引き上げるしか手立てはなく、「当初目標としていた値上げ幅の実現」(大手製油筋)を目指し、第2四半期での収益回復を図る考え。
 原料調達コストが大きく跳ね上がった年初以降、製油各社は業務用斗 について500円以上の値上げを打ち出し、それぞれが価格改定を進めた。為替の急激な円安に対して得意先の理解を得たことから、3〜4月までに「100〜200円の値上げは実勢化した」(流 筋)。一方で、新年度入り後の4〜6月は値上げが停滞。シカゴ大豆が一時、9ドル近辺まで下落するなど原料相場全般が軟調に推移したこともあって、市況は徐々に弱気に転換していったことは否めない。
 こうした中、計画した値上げ幅に到底届いていないことから、製油各社の今第1四半期決算は厳しい結果となっている。日清オイリオグループは連結は増益も、油脂・油糧および加工食品セグメントは減益。J-オイルミルズは5割近い営業減益、昭和産業の油脂食品事業も25%の営業減益に落ち込んでいる。7〜8月も油価は横ばいで推移しており、このままの状況が続けば、第2四半期も引き続き減益に沈むことは間違いないものとみられる。
 米大豆の高温乾燥懸念は遠のいたが、相場は9ドル前半を維持。タイトな需給のカナダ菜種は500カナダドル台と高止まりしており、マレーシア・パーム油も先物は2,700リンギ台まで上昇している。下期の原料コストは大きく下がりそうもなく、搾油環境はより厳しさを増している。早急に積み残した価格改定を実現し、最大需要期である10〜12月に向かいたい。
7月JAS格付前年比2.1%増
業務用は3万4,166トンで2.5%増に

 日本油脂検査協会は21日、今年7月分の食用植物油JAS格付実績を発表した。
それによると、合計で11万3,485トンとなり、前年同月と比べ2・1%増となった。用途 では、家庭用が2万6,356トンで同1・6%減、業務用は3万4,166トンで同2・5%増、加工用は5万2,963トンで同3・7%増となった。
 今期4〜7月累計では、家庭用が10万1,827トンで前年同期比2・5%増、業務用が13万3,661トンで前年同期並み、加工用が21万870トンで同2・5%増。業務用は当月の伸長で前年並みに戻している。トータルでは44万6,358トンで同1・7%増。
 



 パーム油