飼 料 原 料
   10〜12月渡しの「大豆粕」商談  
  前回より高値で4割進捗
 今後シカゴ軟化で早い展開も
     
   製油メーカー筋は23日、予想に反した米国産大豆のイールド(エーカー当たり収量)上方修正から大豆相場が軟化し、8月入りで商談が本格化した関東地区の配合飼料メーカー向け10~12月渡し「大豆粕」商談が、4割まで進捗している事を明らかにした。,
 成約価格については、製油メーカー各社のネゴ入り時期によってまちまちであるものの前回7~9月渡し商談の平均決着価格であるトン当たり5万500円に比べ高値で推移している。  
 今回商談は、7月中旬で大豆生産地の乾燥天候見通し等から大豆相場が上昇し、国産大豆粕価格の指標となるシカゴ大豆ミール期近相場がトン当たり330ドルを超す展開となった。
 計算値レベルで、前回商談より同2,000~3,000円高い事から、飼料メーカーサイドは模様見入りし、例年に比べ遅いペースの商談となった。この様な環境から7月末までの進捗率は1~1割5分程度に留まった模様である。  
 8月入りで前述した様に、USDA(米農務省)の需給報告で、当初予想では生産地の乾燥気候からイールドが下方修正される見通しが、一転してエーカー当たり1・4ブッシェル上方修正され、その後大豆相場は軟化に転じた。
 7月下旬に比べ、直近のシカゴ大豆ミール相場(左記グラフ参照)は、トン当たり15ドル程度下落した上に、為替相場も1米ドル=2円程度の円高に振れており、商談が進捗した8月第三週までに、トン当たり2,500円程度下落している。
 今後の見通しについては「8月入りで大豆粕価格は下落しているが、それでも前回商談の平均決着価格に比べると高値の水準。ただ、今後については、米国での堅調な大豆油需要を背景に、大豆のミールバリューが低下して、シカゴ大豆ミール相場が軟化傾向にある事から、月末に掛けて商談は進捗するものと見られる」(油糧販売担当)としている。
ミールバリュー低下で油上昇
次回商談の搾油コストを圧迫

 製油メーカー筋のバルク販売担当者は、大豆粕商談の進捗を受けて、商談終了後に始まる同期のローリー物商談(大豆、菜種白絞油バルク積み)の見通しについて明らかにした。
 それによると、直近のシカゴ大豆相場は、天候改善によるイールドの上方修正により、ブッシェル当たり10ドルを割り込む展開となっているが「フレートの上昇によるベイシス高や大豆のミールバリューの低下等から、前回7~9月期に比べても搾油コストは上昇している」(バルク販売責任者)として、次回10~12月渡しの可食油商談については、菜種油も含め値上げで臨む事を示唆した。  大豆のミールバリューは、米政府の輸入BDF(バイオ・ディーゼル)関税見直しを受け大豆油が買われ、7月に66%あったものが直近では63%前後に低下している。 カナダ菜種についても「フレート上昇によるベイシス高の条件は原料大豆と変わらず、加えてカナダ政府による金利上昇から為替がカナダ・ドル高となっており、菜種の輸入価格が上昇している」(同)として、同期の搾油コスト計算は、ミール商談終了後に本格化するものの、年末からの値上げ未達分の是正も含め10~12月の可食油商談は、業務用の斗缶も含め、値上げの可能性が強い事を示唆した。
 



 製油各社