製 油 各 社
   原料調達コスト上昇で採算悪化
  第1四半期は厳しい決算に
 収益改善に向けて油価是正急務
     
   製油各社の18年3月期第1四半期決算は、原料調達コストの大幅上昇に対して価格改定で採算改善を目指したものの、目標とした値上げ幅に届かず、減益を余儀なくされた。年初から実施した値上げはここまで、計画の半分にも満たない水準にとどまっており、収益悪化に直結。オリーブオイルなど高付加価値商品の拡販などが一定の成果を見せたが、ウエイトの高い汎用油の値上げ未達が大きく影響し、前年とは一転、厳しい収益状況となっている。
 米大豆は高温乾燥懸念による一時の急騰局面から落ち着きを取り戻しているが、カナダ菜種は需給ひっ迫を背景に高止まりしている。マレーシア・パーム油もここにきて再び値上がり傾向にある。オイルバリューが上昇しており、10〜12月の搾油採算も改善する見通しにない。残り一カ月余りとなった第2四半期。積み残した値上げを早急に実勢化し、態勢を立て直して最需要期である10〜12月に向かいたい。
 製油トップの日清オイリオグループの第1四半期は、ISF、大東カカオを中心とする内外の加工油脂事業が引き続き好調だったことから連結営業利益は30億円で前年同期比11・7%増となった。ただ、油脂・油糧および加工食品セグメントを見ると、原料調達コストの高騰が影響し、減益となっている。Jーオイルミルズの営業利益は8億6,900万円で同47・4%減。「高付加価値品の拡販などが収益に貢献したものの、2月から取り組んでいる汎用油を中心とした値上げが目標水準に達していないこと、さらには物流コストの高騰などが大きく影響した」(同社)と分析している。昭和産業の油脂食品事業も営業利益は5億5,300万円で同25・3%減と大幅減益に沈んでいる。
 製油各社は、原料高止まりと為替の円安を背景とする前期第4四半期からの急激なコストアップを受けて、年初から価格改定に動いた。家庭用、加工用バルクはキロ30円以上、業務用斗缶については500円以上の値上げを目指して得意先と交渉を続けたが、結局、現状において値上げが「目標の三割程度にとどまった」(大手製油筋)ことが収益悪化に直結したことは疑いない。
 高温乾燥懸念が薄らぎ、シカゴ大豆は9ドル前半で落ち着きを取り戻したが、タイトな需給が続くカナダ菜種は500カナダドル台と依然として高止まり。弱気な展開が見込まれたマレーシア・パーム油もここにきて、先物相場は2,700リンギ超えと約5カ月ぶりの高値まで値を上げている。厳しさに拍車をかけるのがオイルバリューの上昇。油価にかかる負担は大きくなっており、値上げ実勢化なくしては、この苦境を脱せないことは明らかである。下期収益の改善を たすためにも、油価是正が急務となっている。
 



㈱Jーオイルミルズ