2017年通関
   7月魚粉輸入1万6337トン(前年比54%増)
  単価14万9386円で11.7%上昇
 ペルー産シェアが11%に急落
   
   財務省関税局は去る8月30日、2017年7月の輸入通関実績を公表した。このうち養魚飼料に配合される「魚粉」(フィッシュ・ミール)の輸入実績は、各国合計で1万6337トンと、前年同月の1万597トンに比べ、数 で5740トン、比率で54・2%の大幅増加となった。
 本年の魚粉の輸入経緯は、水産飼料配合率の低下傾向から1月が同21・5%の大幅な減少、2月も同6・4%の減少と、2カ月連続での前年割れとなっていた。3月は同8・3%の増加、4月も32・8%の増加、5月も25・1%の増加、前6月も38・1%の増加と、3月以降は当月も含め5カ月連続での前年増となった。
 3月以降の増加傾向から1〜7月の輸入累計は8万7506トンと、前年同期を1万2919トン(17・3%)上回って推移している。
 南米ペルーからの輸入実績は、同国が7月末にアンチョビー漁前期シーズンを終了し、まずまずの漁獲があったものの相場の上昇から1780トン(前年同月は不漁で207トンの実績)で、全体に占めるシェアは10・9%と、前月から更に10・7ポイント低下している。 
 また、エクアドル、チリも含めた南米3カ国からの輸入実績は7531トンで、全体に占めるシェアは46・1%と前年同月の25・3%から20・8ポイント上昇している。
 7月の魚粉の輸入金額は、各国合計で24億4,051万2,000円で、CIFベースでのトン当たり輸入単価は14万9,386円と、前年同月の13万3,693円に比べ、トン当たり1万5,693円(11・7%)の上昇となっている。
 輸入単価は、トランプ政権の誕生後、為替の乱高下が激しい事や、南米を中心とした魚粉相場の上昇傾向から前月に比べても982円(0・7%)の高値に転じている。
 国内の配合飼料向けの魚粉需給は、長期に亘る魚粉相場の国際的な高止まりから、飼料配合率が低下傾向にあり、2016年の年間輸入 は、各国合計で15万3736トンと、前年の同22万6,809トンに比べ、7万3,073トン(32・2%)の大幅な減少となっていた。
 ペルーの2017年前期シーズンは、4月26日に解禁し、7月30日に終了した。漁獲枠は280万トンだったが、消化 は235万トンで、消化率は84%に留まった。
 後期シーズンについては、10月前期からIMARPE(ペルー海洋研究所)による試験操業が行われ、アンチョビーの資源やサイズに問題がなければ昨年並みの200〜250万トンの漁獲枠が設定される見通し。
 漁獲量の減少から南米産魚粉相場は、期先の需給タイト感からC&F1500ドルと、解禁前から同50ドル程度上昇している。
 2017年7月(200トン以上)単月及び1〜7月累計の主要国 輸入実績と金額は次の通り。
ベトナム 1080トン(1億2445万7000円)、1〜7月累計5304トン(6億5167万6000円)
タ  イ 800トン(9846万9000円)、同5820トン(6億8791万5000円)
マレーシア 315トン(3991万6000円)、同3256トン(4億1331万1000円)
フィリピン 200トン(2025万6000円)、同1306トン(1億4677万5000円)
インドネシア 487トン(5561万円)、同3447トン(3億9526万2000円)
デンマーク 596トン(1億820万4000円)、同2261トン(4億825万3000円)
▽メキシコ 404トン(6365万1000円)、同850トン(1億3740万3000円)
▽エクアドル 1398トン(1億7481万4000円)、同8389トン(10億9333万9000円)
▽ペ ル ー  1780トン(2億7335万4000円)、同2万853トン(35億819万円)
▽チ  リ  4353トン(7億6766万7000円)、同1万3420トン(26億1898万1000円)
▽モロッコ 1012トン(1億5244万7000円)、同1996トン(2億9157万9000円)
▽モーリタニア 2043トン(3億895万9000円)、同4533トン(7億568万1000円)
▽セーシェル 200トン(2501万9000円)、同900トン(1億1392万8000円)
▽南アフリカ 746トン(1億758万9000円)、同2201トン(3億5608万9000円)
▼7月合計 1万6337トン(24億4051万2000円)、1〜7月累計8万7506トン(135億8446万1000円)
 



 米国食肉輸出連合会