辻 製 油 ㈱
   10月2日から価格改定
  斗缶300円、加工用20円値上げ 
 菜種コスト高騰や物流費上昇で
 
   
   辻製油㈱(三重県松阪市・辻威彦社長)は10月2日出荷分から、油脂商品の価格改定を実施する。
 対象商品と改定額(値上げ)は、業務用商品斗 が300円、加工用商品バラがキロ20円いずれも値上げする。
 同社では価格改定の理由について「当社を取り巻くコスト環境は、原料 では、菜種の原料調達コストが高騰。ウィニペグ菜種定期相場はタイトな需給を背景に、依然として高止まり。加えてカナダドル高が進行しているため、定期相場以上に菜種の輸入価格は上昇している。また、大豆に関してはシカゴ大豆相場は9ドル台で落ち着きを取り戻しているが、大豆油の高騰でオイルバリューが上昇し、油のコスト高を招いている。搾油採算は極めて厳しい状況にある。さらに、トラックドライバー不足に起因する物流費の高騰や副資材の値上がりも加わり、事業環境はここにきて、一層厳しい状況にある」と強調。
 その上で、「当社としては引き続き、コスト削減等に最大限努力をしていくが、コストアップ分をすべて吸収するには至らない。安心・安全な商品を安定的に供給し続けるために、改めて価格改定をお願いする次第である」と説明している。
 製油各社は年初から順次、原料相場の高止まり、昨年11月以降の急激な為替の円安、さらには物流費の上昇を受けて、斗缶で500円以上、加工用、家庭用でキロ30円以上の大幅値上げを掲げ、得意先との交渉に臨んだ。しかしながら、シカゴ大豆相場が一時、軟化する局面もあったことなどから、8月末時点で計画した値上げ幅には届かず、今第1四半期の収益は各社とも大きく悪化している。今回の値上げは、その積み残し分を改めて実施するもので、「不退転の決意で実行」(大手製油筋)し、下期での収益回復を目指す考え。
 これで、大手、中堅とも10月から値上げを実施することになり、食用油相場は今後、強含むものとみられる。
 



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