原 料 ゴ マ
   搾油用ミックス1150ドルに落ち着く
   東アフリカ減産で一時上昇
 中国の買い、インド減産波乱要因
   
   搾油用ミックスゴマ相場は8月に一時、アフリカ産がトン当たりC&F1,200ドルまで上昇したが、9月に入って50ドルほど軟化し、落ち着きを取り戻している。値上がりしたのはタンザニア、モザンビークが当初見込みよりも減産幅が拡大したため。一方で、相場を大きく左右する中国の買い付けが今のところスローな展開となっていることが、軟化要因となっている。ただ、中国が買いに入れば当然、相場を押し上げることになるのは間違いない。また、多雨でインドが減産しているとの見方も今後、波乱要因となる可能性がある。
 5〜6月に収穫された東アフリカ産の減産幅が当初見通しを下回ったことが、7〜8月にかけての相場反転につながった。トレーダー筋によると、タンザニアの生産 は7万〜9万トンの模様で、前年(12万5,000〜15万5,000トン)と比べ4割強の減少。当初は1〜2割程度の減少幅におさまるとの見方だった。
 雨季が一カ月ほど遅れたものの、作付けは順調に推移。しかしながら、結局、作付 積は予想以上に減少し、大幅減産につながったものとみられる。また、昨年のメイズ不作による影響で農家が資金不足に陥り、南部では害虫除去が思うようにいかず、単収が大幅に低下したことも減産要因になったという。
 モザンビークの生産量は3万〜3万5,000トンの予想で、前年(4万〜5万トン)と比べ2割ほどの減少。「中部・南部は降雨に恵まれ、増産するとの見方もあったが、メイズ価格の高騰および食糧危機に備え、政府がメイズの作付けを推奨したことから、ゴマの作付けが減少した」(トレーダー筋)と指摘。一方で北部は、降雨の遅れと乾燥天候で大幅減産となった模様だ。
 この東アフリカの想定以上の減産が伝えられた7月以降、相場は1,100ドルで底打ち、1,150〜1,200ドルまで値上がりした。
 その旺盛な買いで、相場の押し上げ要因となっている中国の買い付けは今のとろ、静かな動きに終始。2017年1〜7月の同国のゴマ輸入 は42万トンで前年同期と比べ10万トンほど減少している。現状、これから月5万トン程度の輸入 で推移するとの見方もあり、そうなると年間輸入 は70万〜80万トンにとどまる。前年の90万トン台から、約10万トン強の減少。
 ただ、「中国の潜在需要は輸入 ベースでやはり90万トンはあるはずだ。昨年の価格安で買い付けを増やした反動が今年の若干の輸入 減少つながっている可能性もある。今年、80万トン前後で終われば、来年は買い付けを増やすことも考えられ、同国の今後の動向には、注視したい」(同)としている。
 また、中国の港湾在庫は6月前半の17万トン強から、9月上旬には11・3万トンとなり、減少傾向にある。「同国の関係筋は、適正な港湾在庫は10万トン台としており、まだ買わなければならない状態にはないというが、逆にそこまで減れば買ってくるという見方もできる」(同)という。目先は中秋節など祭事が控えており、需要が増加する可能性もある。
 このほか、インドが減産しているとの見方も相場の波乱要因となりえる。同国の産地では今夏、多雨となった模様で、今後、減産が伝えられるようだと価格上昇の一因となる。
 



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